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1997 年度 実績報告書

フリーラジカルを介して作用する新規抗マラリア薬の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 09270219
研究機関鳴門教育大学

研究代表者

今倉 康宏  鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (10112640)

研究分担者 高石 喜久  徳島大学, 薬学部, 教授 (60035558)
喜多 雅一  鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (20177827)
キーワード抗マラリア薬 / フリーラジカル / 抗マラリア活性機構 / 構造活性相関 / アルテミシニン関連化合物 / ヒガンバナ科アルカロイド / ESRスペクトル
研究概要

「フリーラジカルを介して作用する新規抗マラリア薬の開発研究」の研究課題として平成9年度は下記の研究実績を上げた。
1)Podophyllum peltatumから単離および合成したポドフィロトキシン関連化合物[リグナン化合物(1)、抗癌剤]の構造活性相関を検討し、生体関連金属イオン間の錯体生成物によるDNA塩基配列を認識し、生成する活性酸素による塩基配列特異的切断反応の可能性を生物無機化学的手法を用いて詳細に検討した。しかしながら、これらの化合物は、顕著な抗マラリア活性は示さなかった。
2)Artemisia annuaから単離および合成した種々のアルテミシニン関連化合物の抗マラリア活性結果に基づいて新規抗マラリア薬のリ-ド化合物の分子設計を行ない、数種の有効な活性物質の合成に成功し、それらのフリーラジカルの生成機構を確認とともにスピントラップ剤を用いたESRによる簡便な抗マラリア活性検定法を見いだしつつある。
3)古くから民間薬として利用されている数十種類の薬用植物から得た種々のエキスを抗マラリア活性を検討したところ、次の植物が有効であった。
a)キク科植物:Artemisia annua, A.capillaris, A.princeps, Atractylodes macrocephara, Atroctylodes lancea, Chrysanthemum morifolium, Siegesbeckia pubescensおよびXanthium strumariumの石油エーテル、酢酸エチル、n-ブチルアルコール、および水エキス
b)ヒガンバナ科植物:Amaryllis beladonna, Lycorisi suamigera, L.radiata, L.sanguinea, L.albiflora, L.incarinata, Narucissus tazeta, Hymenocallis rotata, Hippeastrum horforumのメタノールエキス
これらの植物から単離したアルカロイドを六種のタイプに分類し、リコリン型(4)およびタゼチン型アルカロイドが有効な抗マラリア活性を示すことがわかった。これらの成果については、薬学会で発表し、国際誌に投稿準備中である。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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