研究課題/領域番号 |
09273103
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 岐阜大学 (1998-1999) 名古屋大学 (1997) |
研究代表者 |
鈴木 正昭 岐阜大学, 工学部, 教授 (90093046)
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研究分担者 |
山村 博平 神戸大学, 医学部, 教授 (90030882)
飯野 正光 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50133939)
市川 厚 京都大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (10025695)
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研究期間 (年度) |
1999
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キーワード | 受容体 / プロスタグランジン / カルシウム / キナーゼ / 探索分子 / イメージング |
研究概要 |
本特定領域研究では、生体情報分子を標的とする機能探索分子を用いて生体機能のの解明と制御を目指した研究が遂行され、多くの成果をあげた。以下に主な具体的成果を箇条書きにした。 1.PGE_2受容体のGタンパク質活性化ドメインおよびPGI_2/PGD_2受容体のリガンド構造認識ドメインを同定した。また、PG受容体遺伝子欠損マウスの作製に成功した。 2.オピオイド、ノシセプチン、ムスカリン受容体のリガンド評価系を確立した。 3.IL2受容体の増殖シグナルに新たなPyk2経路を発見し、シグナル伝達経路の解明に成功した。 4.ミッドカイン、ペイシジンの生理機能の解明に成功した。 5.内皮細胞のCa^<2+>オシレーションがNOを介して平滑筋細胞のCa^<2+>オシレーション頻度を制御することを明らかにした。また、IP_3受容体サブタイプの評価系の作製に成功した。 6.膵臓β細胞のグルコース応答にCa^<2+>濃度上昇とAキナーゼによるリン酸化を介したインスリン顆粒の開口放出が関与していることを示した。 7.転写制御に関わるSF2結合能を有するキナーゼを発見し、精製に成功した。 8.Sykの活性化と作用が酸化的ストレスおよび高浸透圧ストレスで異なることを証明した。 9.G2チェックポイント機構に中心的役割を演じている新規キナーゼhCds1の同定に成功した。 10.PC12細胞の低酸素ストレスでのアポトーシス誘導においてC2-セラミドによるカスパーゼ3活性化が関与する可能性を示した。 11.興奮収縮連関における生理的Ca^<2+>放出にのみ抑制的に作用するGIF-0082を創製した。 12.探索分子15R-TICを開発し、脳内に新規な中枢神経系PGI_2受容体サブタイプが存在することを証明した。また、PET法による脳内PGI_2受容体イメージングにも成功した。 PKCに強い阻害活性を示すハイブリッド分子の合成に成功した。また、光アフィニティプローブによるPKCアイソザイムのラベリングに成功した。 14.新規Ca^<2+>拮抗薬の心筋でのCa^<2+>チャネル結合部位を明らかにした。さらに、光親和性標識法でも超高感度解析法の開発にも成功した。
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