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1999 年度 実績報告書

脊椎動物のボディープランの分子的基盤

研究課題

研究課題/領域番号 09275102
研究機関東京大学

研究代表者

浅島 誠  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (00090564)

研究分担者 井出 宏之  東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70022704)
西川 伸一  京都大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60127115)
上野 直人  基礎生物学研究所, 発生生物学研究系, 教授 (40221105)
岡野 栄之  大阪大学, 医学部, 教授 (60160694)
野地 澄晴  徳島大学, 工学部, 教授 (40156211)
キーワードTGF-β / 胚軸形成 / 形態形成運動 / 体長 / 左右軸 / アクチビン / BMP / FGF / 肢芽形成 / Ras / MAPシグナル
研究概要

ボディープランの中での「シグナル分子班」のこの班での研究はかなり充実した成果内容となっている。浅島はアクチビンやレチノイン酸による腎臓形成をin vitroで行って、腎臓形成に関与する新規の4つの遺伝子のクローニングと解析を行った。その中にはヒトの腎疾患と結びつけるものもあった。また感覚器官としての目や耳を未分化細胞より試験管内でつくることにも成功しており、それらの器官や組織形成に関連する遺伝子を解析した。上野はBMPの標的遺伝子の解析を行って、Msx-1、Msx-2、Dlx-5などのホメオボックス遺伝子を標的にしていることを明らかにした。また、線虫C.eleganceの体長を調節するリガンドCet-1の作用メカニズムを明らかにした。井出はニワトリやマウスの肢芽形成に関与する因子としてfgf-10とfgf-8が大きな役割を担うことを明らかにした。西川は色素細胞の移動に伴う細胞接着分子の変化を調べ、E-カドヘリンとP-カドヘリンの発現と相関関係にあることを示した。野地はニワトリの胚が形成において特に四肢筋肉形成におけるPitx-2の役割の中でc-metとLbx-1の発現が深く関与していることを示した。また胚体内の器官形成におけるlefty遺伝子について更に解析を行って、Pitx-2はnordalによって誘導されることを明らかにした。またlefty遺伝子とshh、アクチビンとの遺伝子の相関についても明らかにし、初期発生における発生過程の時間軸と器官形成について新しい知見を示した。岡野は細胞間のコミュニケーションにおけるRasシグナル系の中で特にArgosとspitzについて調べた。そしてArgosによるEGF受容体の制御機構の解明とRas/MAPKシグナル制御に関する新規遺伝子の同定を行った。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Okabayashi, K., et al.: "cDNA Cloning and Distribution of the Xenopus Follistatin-Related Protein"Biochem. Biophys. Res. Commun.. 254. 42-48 (1999)

  • [文献書誌] Nikaido, M., et al.: "In vivo analysis using variants of zebrafish BMPR-IA : range of action and involvement of BMP in ectodrm patterning"Development. 126. 181-190 (1999)

  • [文献書誌] Yajima, H., et al.: "Role of cadherin in the sorting-out of mesenchymal cells and in the positional identity along the proximo-distal axis of the chick limb bud"Dev. Dynamics. 216. 274-284 (1999)

  • [文献書誌] Yokota, Y., et al.: "Peripheral lymphoid organ and NK cell development depend on the HLH inhibitor Id2"Nature. 397. 702-706 (1999)

  • [文献書誌] Ishimaru, Y., et al.: "Asymmetric expression of antivin/lefty 1 in the early chick embryo"Mech. Dev.. 90. 115-118 (2000)

  • [文献書誌] Sawamoto, K. et al.: "The Drosophila Ral GTPase regulates developmental cell shape changes through the JNK pathway"J. Cell Biol.. 146. 361-372 (1999)

  • [文献書誌] Asashima, M., et al.: "Int. Rev. Cytology 191"Role of Activin and Other Peptide Growth Factors in Body Paterning in the Early Amphibian Embryo. 286 (1999)

  • [文献書誌] Ariizumi, T., et al.: "Methods in Molecular Biology 135"Bioassays of Inductive Interactions in Amphibian Development. 350 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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