研究課題/領域番号 |
09276103
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
森 正敬 熊本大学, 医学部, 教授 (40009650)
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研究分担者 |
三原 勝芳 九州大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40029963)
伊藤 維昭 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (90027334)
永田 和宏 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (50127114)
樋口 京一 信州大学, 医学部, 教授 (20173156)
遠藤 斗志也 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70152014)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2001
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キーワード | 分子シャペロン / 熱ショックタンパク質 / フォールディング / ミトコンドリア輸送 / タンパク質分泌 / アミロイドーシス / UPR |
研究概要 |
動物細胞サイトソルのhsp70-dj1またはdj2分子シャペロン系がNOによるアポトーシスを抑制することを明らかにした。C末アンカー型外膜タンパク質Tom5のターゲティングシグナルを解析し、C末の膜貫通領域の疎水性度とその下流の3つの塩基性アミノ酸の位置が重要であることを示した。ミトコンドリアタンパク質プレ配列中のミトコンドリア移行シグナルが受容体Tom20により認識される仕組みをNMR解析により明らかにした。小胞体における品質管理に関与する新しいタンパク質EDEMをクローニングし、その機能解析を行った。分泌タンパク質のジスルフィド結合の形成がEro1L要水性の過程と非要水性の過程からなることを見いだした。Hsc73がERのペプチド輸送体TAP分子と会合し、小胞体への抗原ペプチドの移送を制御することを明らかにした。哺乳動物のunfolded protein responseに関与する膜結合性転写因子ATP6にαとβの2種類があり、ホモ2量体またはヘテロ2量体で働くことを示した。γ-カルボキシル化不全プロテインCの小胞体内からの逆行輸送の仕組みを解析した。シャペロン活性を持つ大腸菌のプロテアーゼFtsHによる膜タンパク質の分解開始には、細胞質に20残基以上N端領域が露出していることが必要であることを明らかにした。FtsHによる熱ショック転写因子のσ32の変異体の速かな分解にもDnaKシャペロン系が必要であることを見いだした。各種アミロイド線維核をマウスに投与し、多くの組織にアミロイド誘発を確認した。精巣特異的シャペロンであるカルメジンと相互作用する精巣特異的なタンパク質の同定を進めた。チロシンキナーゼZAP70の変異体の分解に高く新規分解系の存在を示唆した。葉緑体タンパク質前駆体の輸送が光や酸化還元状態により制御されていることを見いだした。
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