研究課題/領域番号 |
09278103
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
井上 丹 京都大学, 大学院・生命科学研究科, 教授 (40114855)
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研究分担者 |
白石 英秋 京都大学, 大学院・生命科学研究科, 助教授 (90202118)
谷 時雄 九州大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (80197516)
多比良 和誠 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10261778)
坂本 健作 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (50240685)
鈴木 勉 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 講師 (20292782)
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キーワード | RNA / リボザイム / グループIイントロン / 分子デザイン / ヘアピン型リボザイム / ンマーヘッド型リボザイム / snRNP / G167 |
研究概要 |
・グループIイントロンRNAの活性中心の構成要素の解析を種々おこなった。またRNA骨格に依存した新しいin vitroセレクション法によるリボザイム構築のための3種のモデルシステムの作成を行い、これに成功した(井上) ・グループIイントロンの3'末端のグアノシン残基(ωG)とグアノシン結合部位(GBS)を含む22残基のRNA(GSB/ωG)を作製し,NMR法により構造を決定.得られたGSB/ωGの構造は、これまでの関連するデータを全て説明できる。(坂本) ・牛肝臓から精製したミトリボソームタンパクの解析を行っている。現時点で53個のスポットの同定に成功し(32種は新規)、cDNAの解析をほぼ終了した。(鈴木) ・細胞質に輸送されるリボザイムは有効な活性を持ち得るが、核内にとどまるリボザイムは細胞内で活性を示しにくいことがわかった。また、pol III系のtRNA発現系を用いれば、この局在を制御できることを示した。(多比良) ・Prp4によるPrp1のリン酸化によって、U4/U6 snRNAとPrp1の結合やスプライソソームの形成が制御されている可能性が示唆された。また、prp12+遺伝子の変異株が示す細胞周期異常(G2/M期停止)の表現型は、細胞周期進行に関わる遺伝子の特異的スプライシング阻害が原因であることを明らかにした。(谷) ・Volvox carteriの初期発生に関わる非コードRNAであるG167の解析を進め、初期発生の際に大量に発現するRNA(G167 RNA)の遺伝子構造を決定した。(白石)
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