研究課題/領域番号 |
09280104
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
水野 美邦 順天堂大学, 医学部, 教授 (30049043)
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研究分担者 |
永津 俊治 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (40064802)
小宮 義璋 群馬大学, 医学部, 教授 (50010046)
池田 穣衛 東海大学, 総合医学研究所, 教授 (50266467)
高坂 新一 国立精神・神経センター, 神経研究所, 部長 (50112686)
金澤 一郎 東京大学, 医学部, 教授 (30110498)
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キーワード | 神経細胞死 / ハンチントン病 / 脊髄小脳変性症 / トリプレットリピート / パーキンソン病 / 環境因子 / 神経栄養因子 / 神経再生 |
研究概要 |
平成11年6月29日〜30日活性酸素と細胞死及び新しい神経変性疾患の1つである家族性前頭側頭型痴呆パーキンソニズムを中心にワークショップを行った。新規公募班員の紹介や細胞周期と細胞死をめぐる話題提供も行い、100名以上の参加で夜遅くまで熱気のこもる討論を行った。本ワークショップは、共同研究の推進にも極めて有意義であった。また12月13〜14日に、研究成果発表のための班会議及び公開シンポジウムを開催した。 各計画研究班の成果としては、A班「単-遺伝子異常による神経細胞死」研究班の特筆すべき研究成果として、ハンチントン病、歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症のトランジェニックウスのの作出に成功、これらを使用して遺伝子産物の機能解析を推進できるようになったことである。B班「遺伝的素因と環境因子の相互作用による神経細胞死」研究班の研究成果として、常染色体性劣性遺伝の原因遺伝子であるparkin 遺伝子の変異解析を進め、compound heterozygotes が多数存在すること、遺伝子産物であるparkin 蛋白が、軸索輸送を受ける蛋白であること、細胞質・Golgi 体に局在すること、ユビキチンライゲースの一種の可能性の高いことを明らかにした。また孤発型パーキンソン病の原因に関し、黒質神経毒と核酸の酸化的障害の存在を明らかにした。C班「神経細胞死の防御と機能修復」研究班の特筆すべき研究成果として、アポトーシスの分子機構とその制御に関し、Bcl-2ファミリー蛋白はVDAC(ミトコンドリアポリン)の開閉を直接制御して、アポトーシス誘導因子であるシトクロムcの遊離を調節していることを明らかにした。
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