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1997 年度 実績報告書

血管構築の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 09281101
研究種目

重点領域研究

研究機関東北大学

研究代表者

佐藤 靖史  東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (50178779)

研究分担者 藤原 敬己  国立環境器病センター研究所, 部長 (10190092)
月田 承一郎  京都大学, 大学院・医学研究科, 教授 (50155347)
三井 洋司  生命工学工業技術研究所, 首席研究官
西川 伸一  京都大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60127115)
渋谷 正史  東京大学, 医科学研究所, 教授 (10107427)
キーワードVEGF / KDR / ES細胞 / ETS-1 / VEGF様遺伝子 / タイトジャンクション / PECAM-1 / SH-PTP2
研究概要

(1)VEGF-KDR(VEGFR2)のシグナル伝達におけるPLCγ、PKCの重要性を示すとともに、VEGFと構造類似性を示すリガンドの一つであるNZ-VEGFを解析し、この因子がKDRにのみ結合することを明らかにした。
(2)ES細胞から創出してきた様々な段階の血管内皮へ分化能を有する細胞を用いて、胎児血管形成に必須である事が明らかな分子の活性を正確に評価するin vitroの解析系を確立した。
(3)血管新生の過程で内皮細胞に発現する転写因子ETS-1は、MMP-3、MMP-9およびintegrinβ3の発現を通じて内皮細胞の浸潤能を増し、血管新生を調節することを明らかにした。
(4)完全無タンパク培地で増殖できる不死化マウス細胞株について、この細胞株が培地中に新規配列を含むVEGF様遺伝子を分泌することを明らかにし、その遺伝子配列を決定した。
(5)オクルディンをプローブとして、オクルディン以外のタイトジャンクションに局在する膜蛋白質を探索し、その結果としていくつかの興味深い候補分子を見出した。
(6)流れ刺激により内皮細胞のPECAM-1の細胞質ドメインの713番目のチロシン残基が燐酸化されると、SH-PTP2が会合し、シグナルが細胞内に伝達される仕組を明らかにした。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Takahashi,T., Shibuya,M.: "The 230kDa mature form of KDR/Flk-1(VEGFreceptor-2)activates the PLCγ pathway and partially induces mitoticsignals in NIH3T3 fibroblasts." Oncogene. 14. 2079-2089 (1997)

  • [文献書誌] Tanaka,K., Oda,N., Iwasaka,C., Abe,M., Sato,Y.: "Induction of Ets-1 in endothelial cells during re-endothelialization after denuding injury." J.Cell.Physiol.(in press). (1998)

  • [文献書誌] Takashi,S., Wadhwa,R., Kaul,S.C. and Mitsui,Y.: "A novel alternatively spliced form of murine vascular endothelial growth factor,VEGF 115." J.Biol.Chem.(in press). (1998)

  • [文献書誌] Hirase,T., Staddon,J.M., Saitou,M., Akatsuka-Ando,Y., Itoh,M., Furuse,M., Fujimoto,K., Tsukita,Sh., Rubin,L.: "Occludin as a possible determinant of tight junction permeability in endothelial cells." J.Cell Sci.110. 1603-1613 (1997)

  • [文献書誌] Osawa,M., M.Masuda, N.Harada, R.B.Lopes and K.Fujiwara.: "Tyrosine phosphorylation of platelet endothelial cell adhesion molecule-1(PECAM-1,CD 31)in mechanically stimulated vascular endothelial cells." Eur.J.Cell Biol.72. 229-237 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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