研究課題/領域番号 |
09301001
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 大谷大学 |
研究代表者 |
宮下 晴輝 大谷大学, 文学部, 助教授 (70148360)
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研究分担者 |
織田 顕祐 大谷大学, 文学部, 講師 (70247766)
ROBERT F.Rho 大谷大学, 文学部, 講師 (00247769)
木村 宣彰 大谷大学, 短期大学部, 教授 (80103117)
庄垣内 正弘 京都大学, 文学部, 教授 (60025088)
古田 和弘 大谷大学, 文学部, 教授 (80081967)
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キーワード | 多言語システム / マークアップ / ハイパーテキスト / critical markup editor / イメージデータ / 撮影条件 / 文献データベース / チベット語システム |
研究概要 |
1."Critical Markup Editor"の開発 仏教文献における多言語資料の電子データベース化とそのための研究工具の開発を本年度の主要な研究目標とした。そして主として、すでに大谷大学によって開発されているマッキントッシュのチベット語システムを用いることができるアプリケーションの開発に力を注いだ。そのアプリケーション開発は、アラビア語やチベット語システムなどの開発を手がけてきたコンピュータプログラマ-のSteven Hartwell氏に委託することとした。 文献そのものは、"original textual matter"である。そこからある種の"reading"を媒介として電子データ化された"original text file"が作られる。それはさらなる"reading"により校訂されて、いくつかの"verified text"が作られていく。そしてさらに、同じ手順で文献異本が電子データ化され、その"verified text"もまた作られる。つぎに、これら異本間の比較校訂を記した"critical text"が作成される。以上は、一言語による文献処理である。これに加えて、その他の言語に翻訳された文献が同様なプロセスをもって電子データ化され、"verified text"から"critical text"が作られる。その他の言語の文献にも同様なプロセスで"critical text"が作られる。そしてこのようにしてはじめてつぎに、多言語による"critical text"相互間の比較検討がなされることとなる。このさまざまの段階での"reading"と比較とを可能にするようなアプリケーションを"Critical Markup Editor"とわれわれは名づけた。そして作成されたデータのデストリビューション方式についても構想している。 2.文献の電子化保存のための基礎研究 大谷大学所蔵の北京版チベット大蔵経を電子化したイメージデータによって保存するための基礎研究を、早稲田大学理工学部の片岡裕研究員と柴田みゆき氏の協力によって、開始した。現段階では、デジタルカメラによるよりも写真撮影したフィルムのデジタル化をはかった方が最善であり、そのための撮影条件を徹底的に調査研究した。その詳細は、情報処理学会にて報告する予定である。 3.文献データの基礎入力 研究に必要とする文献データの基礎入力作業を学生の協力によって開始した。チベット語文献のデータ入力の作業が中心であった。
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