研究課題
基盤研究(A)
平成9年度は平成10年度以降の世論調査を実施するための準備年として位置づけ、文献・資料の収集を中心に研究活動を行った。1.日本人の宗教意識と宗教行動に関する文献の収集世論調査の質問紙を作成するために、日本人の宗教意識と宗教行動に関する世論調査を網羅的に収集した。日本において世論調査が実施されるようになるのは戦後のことであるが、戦後、国の調査機関、民間の調査機関、新聞社、大学の研究機関で行われた宗教に関する世論調査を、『統計年鑑』や日本宗教学会の機関誌である『宗教研究』などを参考にしながら、網羅的に収集した。また、教団可能物に掲載されているさまざまな統計資料、『天理教年鑑』『若木(神社本庁)』『カトリック年鑑』などからも資料を収集した。収集したデータは約5000ほどとなった。収集した資料は、今後の利用のために、コンピューター・ソフトのアクセスを用いてデータベース化した。2.翌年度に実施される予備の世論調査の具体的な設問の構築と全体のデザインの構築さらに、海外において実施された宗教に関する世論調査・アンケート調査に関する報告書・研究書を入手し、資料一覧を作成した。これらを用いて、予備調査のための質問の作成を行った。以上の作業を踏まえて、石井研士が『データブック 現代日本人の宗教-戦後50年の日本人の宗教意識と宗教行動』(新曜社、1997年)を刊行した。
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