研究課題
平成11年度は4カ年に渡る調査においてもっとも中心となる年として、全国規模の世論調査を実施した。これまで行ってきた資料収集等は行わず、もっぱら調査の実施に専念した。調査概要は以下の通り。・調査日 1999年11月11日〜14日・対象者 住民基本台帳による満20歳以上の男女2000人(167地点、層化二段無作為抽出法)・実施方法 個別面接聴取法(官製葉書による事前協力状送付)・有効回答数 1345人(67.3%)・回答者内訳 男45%、女55%▽20歳代11%、30歳代17%、40歳代19%、50歳代21%、60歳代33%▽13大都市23%、その他の市54%、郡町村23%調査結果の分析はまだ途中であるが、主だった点としては以下の3点を指摘することができる。(1)現在日本人は、伝統宗教といわれる神道、仏教をはじめ、キリスト教、真宗に関しても具体的な接触はほとんどもっておらず、宗教団体にはきわめて低い関与しか行っていない。(2)それにもかかわらず、初詣やマスコミで報道される宗教団体の認知度はきわめて高く、認知と実体験の間におおきなズレが見られる。(3)また、評価に関して、伝統宗教およびキリスト教と、新宗教の間には著しい評価とイメージの相違が見られる。
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