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1997 年度 実績報告書

美学と病理学-人間経験の解釈学としての感性論に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 09301003
研究種目

基盤研究(A)

研究機関京都大学

研究代表者

岩城 見一  京都大学, 文学研究科, 教授 (40025086)

研究分担者 北村 清彦  北海道大学, 文学部, 助教授 (70177864)
加藤 哲弘  関西学院大学, 文学部, 教授 (60152724)
太田 喬夫  京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (30098230)
上村 博  京都造形芸術大学, 芸術学部, 講師 (20232796)
秋庭 史典  島根大学, 法文学部, 助教授 (80252401)
キーワード病理学 / 国家 / パトス / レアリスム小説 / 神経症 / 自己同一性 / 風景画 / 精神分析
研究概要

本研究は、今年度以下の日程で会合を開き議論を重ねた(尚、7月26日予定された第一回会合は、関西を襲った台風のため中止となった)。報告者とタイトルを以下に記す。
第一回会合(9月13日):岩城見一「ヘーゲルの<オペラ狂い>-近代悲劇の病理学」、秋庭史典「<汚さ>とコスモポリタンの美学」。
第二回会合(10月25日):加藤素明「プラトンの<病>観-『国家』論から照射されるもの」、吉田城「レアリスム小説と神経症」。
第三回会合(11月22日):米澤有恒「パトスに関する二、三の考察」、北村清彦「物語的自己同一性-P・リク-ルの自己論」。
第四回会合(12月20日):吉岡洋(ゲスト)「<病>は<生>と同義である一言語起源論をめぐって」、島本浣「ジャングルの病-19世紀の風景画をめぐって」。
第五回会合(平成10年3月中旬以降予定):「ラカンの思想と芸術の問題」、「<日本>という病気-その最近の徴候と病状」。
以上、古代から現代に至る諸分野で、「病」がどのように人間に表象され、また人間は時代ごとにどのような経験の枠組みでものごとを経験し、また評価し、さらには排除してきたかを、美学を超えた視点から議論した。これらの研究報告とそれを巡る議論の他に、分担者は、本研究の課題に関わりの深い研究成果を公にした(一部は報告書参照)。尚、費用の使用については、その約半分を、課題遂行のための資料(設備備品)購入に当て、その他、分担者の会合出席、資料収集のための旅費、消耗品費等に当てた。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 岩城見一: "ヘーゲルの<感性論(Asthetik)>-心の病をめぐって-" 哲学研究(京都哲学会). 564. 1-35 (1997)

  • [文献書誌] 秋庭,史典: "情動の批判的機能-ヘルマン・コ-ヘンにおける美学と倫理学-" 哲学研究(京都哲学会). 564. 55-80 (1997)

  • [文献書誌] 宇佐美文理: "六朝藝術における気の問題" 東方学報(京都大学人文科学研究所). 69. 205-245 (1997)

  • [文献書誌] 篠原資明: "現代思想の冒険者たち 25 ドゥルーズ" 講談社, 279 (1997)

  • [文献書誌] 岡田温司: "ルネサンスの美人論" 人文書院, 244 (1997)

  • [文献書誌] 米澤有恒: "芸術を哲学する:現代美学批判" 世界思想社, 260+11 (1997)

  • [文献書誌] 吉岡洋: "<思想>の現在形:複雑系・電脳空間・アフォーダンス" 講談社(選書メチエIII), 256 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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