研究課題
基盤研究(A)
1.資料収集北海道大学所蔵「京都日の出新聞」マイクロフィルムから、美術及び文化財関連記事を抜粋した。今年度は、明治18年〜25年分を終えた。また、゙The Ornamental Arts of Japan″(2巻、1882〜1885年、ロンドン)、ブリンクリー『日本風俗写真図絵』(将軍版、1897〜1901年、ボストン)、田島志一『浮世絵傑作集』(2巻、1906年、審美書院)等を購入し、明治期の内外の美術出版資料の収集に努めた。2.データ化明治期の博覧会・展覧会のうち、本研究所および国会図書館所蔵の目録類、計74資料(京都博覧会、観古美術会、パリ万博など)を入力した。また、次年度の研究に備えるため、地域別博覧会(京都、奈良、名古屋および和歌山)の現地調査を行った。3.分析平成9年12月3日〜5日の日程で、国際研究集会「今、日本の美術史学をふりかえる」を開催した(於東京国立近代美術館)。本科研分担者による分析テーマごとの発表は次のとおり。a.美術行政・美術教育と美術史学金子一夫「近代日本美術教育の出発と風景画」北澤憲昭「日本美術史の枠組みについて」高木博志「日本近代の文化財保護行政と美術史の成立」b.日本におけるアジア美術研究佐藤道信「世界観の再編と歴史観の再編」岡田健「龍門石窟への道-岡倉天心と大村西崖」井手誠之輔「〈境界〉美術のアイデンティティー請来仏画研究の立場から-」c.美術史家の美術批評と創作山梨絵美子「日本近代洋画におけるオリエンタリズム」d.近代の言説と日本美術史観の形成長岡龍作「〈仏像の語り方〉の境界」
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