研究課題
1.資料収集明治初期の博物館・博覧会行政にたずさわった田中芳男(飯田市美術博物館)、納富介次郎(佐賀県立美術館)について資料を収集した。また1900年パリ万博に際し、日本の美術をはじめ文化・歴史全般を紹介すべく"Histoire de Lart Japon"に先立ち人見一太郎が仏語で著した"Dai-Nippon"等を購入し、明治期の海外博覧会に関する出版資料の収集に努めた。2.データ化北信越、関西、四国地方で開催された明治期博覧会についての現地調査を行い(新潟県立図書館、富山県立図書館、石川県立図書館、福井県立図書館、金沢市立玉川図書館、飯田市立図書館、三重県立図書館、堺市立博物館、金比羅宮、愛媛県立図書館)、関連資料を収集、次年度におけるデータ化の準備をした。3.分析・報告前年度に引き続き『京都日の出新聞』(明治25年〜)の美術及び文化財関連記事を収集、冊子化したほか、各分担者の専門分野にしたがって個々の美術史言説が形成される背景を分析した。4.研究会の開催美術・美術史学の制度をめぐる問題についてより多角的に検討すべく、今年度はとくに工芸・書道の分野をめぐって研究者を招へいし、研究会と総合討議を行った(於東京国立文化財研究所)。平成11年7月28日 山崎剛「明治時代の工芸品を見る その地域性に留意して」、大熊敏之「絵画性と彫刻性の相克 近代工芸にみられるレリーフ表現の位相をめぐって」平成12年2月9日 筒井茂徳「書は芸術かI」、名児耶明「書は芸術かII」
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