研究課題/領域番号 |
09301007
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 金城学院大学 (1998-1999) 筑波大学 (1997) |
研究代表者 |
副田 義也 金城学院大学, 現代文化学部, 教授 (70086320)
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研究分担者 |
副田 あけみ 東京都立大学, 人文学部, 教授 (60154697)
牧園 清子 松山大学, 人文学部, 教授 (50131727)
樽川 典子 筑波大学, 社会科学系, 助教授 (00141218)
田多 英範 流通経済大学, 経済学部, 教授 (70118420)
藤村 正之 武蔵大学, 人文学部, 教授 (00190067)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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キーワード | 内務省 / 地方行政 / 警察行政 / 土木行政 / 都市計画行政 / 衛生行政 / 社会行政 / 日本の近代化 |
研究概要 |
われわれは、日本の近代化における内務省の役割を歴史社会学的に解明した。いくらか具体的にいえば、1868年の明治維新にはじまり、1945年の太平洋戦争の敗戦におわる戦前期の日本の社会変動を包括的に近代化の過程としてとらえ、その独自の本質は国家機構と国家官僚が推進した過程であるところに求められるとし、その国家機構と国家官僚の重要部分として内務省と内務官僚が存在すると考えてきたのであった。 この研究にとりくみながら、われわれに一貫していた問題意識は二つであった。第一に日本の近代化は成功であった。前世紀後半から欧米列強による衝撃と圧力のもとにおかれたアジア諸国のうちで、日本だけが対外的には政治的に独立し、対内的には政治的に統一した近代国家を形成し、それにふさわしい軍事、治安、産業、教育などの緒制度を整備し、それらを基礎づける市民社会を、これはとても充分とはいえないが創出したのであった。この近代化の成功にたいして、内務省がおこなった貢献を実証的にあきらかにした。 第二に日本の近代化は失敗であった。さきの成功は過程における成功であるが、この失敗は最終結果における失敗である。近代国家としての日本は早々に帝国主義国家に変貌し、国内ではファシズムとテロリズムによって軍部の独裁体制を構築し、国際的にはアジア近隣諸国への侵略と植民地支配を強行し、ついには国力が決定的にまさるアメリカ、およびイギリス、フランスなどとの勝算がまったくない戦争に突入し、敗戦・亡国にいたった。この自爆過程の元凶は軍部であるが、内務省が軍部に協力したのも事実である。その内務省の協力を実証的にあきらかにした。 実証研究は、まず、内務省の省史に即しておこなわれ、ついで以下の主要行政分野でおこなわれた。地方行政、警察行政、土木行政、都市計画行政、衛生行政、社会行政。
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