研究課題/領域番号 |
09301008
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
庄司 興吉 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (30061203)
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研究分担者 |
田中 宏 東京国際大学, 人間社会学部, 助教授 (80275809)
犬塚 協太 静岡県立大学, 国際関係学部, 助教授 (00232520)
武川 正吾 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (40197281)
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キーワード | 国際化 / 地域社会形成 / 世界社会 / 沖縄 / 世界システム / 市民意識 / 共生社会 / 情報化時代の社会運動 |
研究概要 |
国際化時代の地域形成・社会形成と生活様式見直しとの相互作用を把握するため、昨年度に引き続いて沖縄地域その他の調査を行うとともに、市民意識調査を設計し、調査票を作成して、東京と大阪とで実査を行った。また、これらと平行してこの問題をめぐる理論的基礎的な検討を進め、参加メンバーの現在までの研究成果を集約する形で、中間報告的なものをまとめるよう努力した。この最後のものは、『世界社会と社会運動:現代社会と社会理論-総体性と個体性との媒介』および『共生社会の文化戦略:現代社会と社会理論-支柱としての家族・教育・意識・地域』として、1999年4月に刊行される。そこでは、現代社会を世界社会としてとらえることの意味、および、それをさらに共生社会としてとらえなおし、その方向に向けての理論的実践的な諸活動を探ることの意味が、世界システム、現代的社会理論、科学技術と市民的関心、情報化時代の社会運動、および、家族、心性・感情、教育・文化、社会意識、地域形成、などとの関連で追究され、現在の研究水準とこれからの課題が浮き彫りにされている。沖縄については、調査途中で知事の交代があり、情勢の変化が見られるので、その方向を見定めながら慎重な分析が進められている。依然として、見定めがたい国際情勢のなかでの、基地縮小と社会開発との兼ね合いが焦点である。市民意識調査については、回収率60%以上という良い結果が得られたので、これからのデータ解析が課題である。
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