• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

世界社会の現実化と市民意識の成熟度

研究課題

研究課題/領域番号 09301009
研究種目

基盤研究(A)

研究機関中央大学

研究代表者

古城 利明  中央大学, 法学部, 教授 (70055185)

研究分担者 中島 康予  中央大学, 法学部, 助教授 (90217729)
大倉 秀介  和歌山大学, 教育学部, 教授 (80099324)
吉原 功  明治学院大学, 社会学部, 教授 (60062171)
矢澤 修次郎  一橋大学, 社会学部, 教授 (20055320)
庄司 興吉  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (30061203)
キーワード世界社会 / 市民社会 / 世界市民意識 / NGO / NPO / ヴォランティア
研究概要

1.1985・1986年度に実施した「世界システムの実在性と構造に関する社会学的研究」をふまえて、本研究では、この13年の間に、日本人諸階層の意識のなかで、世界社会がどこまで現実化しているか、また世界市民意識がどこまで成熟しているかを実証的に明らかにしようとした。
2.本年度は仙台、東京、関西、岡山・広島、沖縄の5地点で45人の識者から一定のフォーマットにしたがって聴取調査を実施した。その主な知見は以下の通りである。
(1)世界社会の認識は現実化しつつある。「経済の連鎖反応、環境破壊の影響、リアルタイムの情報といった点で世界の相互依存を感ずる」といった意見が一般的であるが、この相互依存を具体的な「人」としてみる意見など認識の深まりがみられる。それはこの認識の現実化でもある。
(2)核戦争の可能性の減少、環境破壊の悪化については意見はほぼ共通しているが、南北の貧富の格差については拡大と縮小の意見が分かれている。これはアジアの経済成長など従来の枠組みと異なる変化に対して異なる評価が出てきていることを意味しよう。
(3)世界市民意識については、若い世代を中心にそれが広まりつつあるという意見が多いが、それは脱日本意識であるという意見やマーケットを基盤としたソニー的世界市民だという意見もあり、この概念の定義が要請されている。これに関連して、NGO、NPO、ヴォランティア活動の活発化にこの意識の広まりをみる意見も多い。しかし、成熟という点では否定的な意見が多い。
3.これらの知見をふまえて、次年度には東京、大阪で市民意識調査を実施する予定である。

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi