研究課題/領域番号 |
09301010
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
二宮 哲雄 愛知学院大学, 文学部, 教授 (90019331)
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研究分担者 |
黒田 安雄 愛知学院大学, 文学部, 教授 (20064834)
鏡味 明克 愛知学院大学, 文学部, 教授 (00032764)
酒井 亮爾 愛知学院大学, 文学部, 教授 (50064861)
白井 義彦 愛知学院大学, 教養部, 教授 (80003755)
戸谷 修 椙山女学園大学, 人間関係学部, 教授 (80070895)
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キーワード | 東海地域 / ブレイン・コミュニティ / 言語・言語文化 / 思想・文化交流 / いじめ・保育 / 人口・家族 / 水利と農村 / 尾張藩 |
研究概要 |
1. 理論仮説の正当性 「東海地域は日本のミドル・リージョンであるか」という問いかけのかたちで作られたれた理論仮説のうち「人間の脳のシステムにフィットした地域が『ミドル』である」という部分の正当性が、2年間の実証研究の過程でかちとられてきた。そこでわれわれはこの研究を「東海-ブレイン・コミュニティ」というタイトルでまとめる方針を立てるに至った。2.言語 東海=ブレイン・コミュニティの基礎構造をなすものは「言語コミュニティ」であることが理論的に証明された。そこで昨年度に続き東海とその周辺において方言地名に関する実態と意識の調査が鋭意進められた。3.言語文化 能・狂言の研究を行い、尾張藩の狂言伝書の分析と評価を行った。4.思想(文化) 東海に強い影響を与えた本居宣長とその弟子達の思想の研究が進められた。5.文化交流 濃尾平野と木曽地方の文化交流について、登山(登拝)、山の保全協力等の分析が行われた。6.文化(教育)いじめと保育についての、質問紙による大量観察が行われ、集計中である。7.社会 先ず家族、生活及び地域社会について上の質問紙に織り込んでデータを採集した。次に人口構造とその変化について、昨年度の愛知県に続き本年度は三重県と岐阜県について(1)年次別人口の推移、(2)家族構造の変化、(3)高齢者人口の増加状況、(4)出生者数の減少に伴う少子化傾向の状況を明らかにした。さらに東海地域の水利事業と農村社会に関して、愛知用水二期事業後の水管理システムと費用分担方式のあり方を調査した。8.歴史 昨年度に引き続き尾張藩の史料及び文献の収集と検索を進めた。9.東海=ブレイン・コミュニティ 人間の脳は複雑系である。言語特に東海の言語も複雑系である。東海コミュニティも複雑系である。かくて東海コミュニティは人間の脳にフィットした「ミドル」リージョンとしての性格を持っていると言えよう。
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