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1999 年度 実績報告書

東海地域は日本のミドル・リージョンであるか―愛知県三河・尾張における社会構造と文化様式についての実証研究を通して考える

研究課題

研究課題/領域番号 09301010
研究機関愛知学院大学

研究代表者

二宮 哲雄  愛知学院大学, 文学部, 客員教授 (90019331)

研究分担者 武笠 俊一  三重大学, 人文学部, 助教授 (50157715)
酒井 亮爾  愛知学院大学, 文学部, 教授 (50064861)
戸谷 修  椙山女学園大学, 人間関係学部, 教授 (80070895)
黒田 安雄  愛知学院大学, 文学部, 教授 (20064834)
鏡味 明克  愛知学院大学, 文学部, 教授 (00032764)
キーワード東海地域 / ミドル・リージョン / ブレイン・コミュニテイ / 脳幹=基幹 / 辺縁皮質=社会構造 / 大脳皮質=文化 / 海馬・大脳辺縁系=歴史 / 革新と伝統のシングル・セット
研究概要

「東海地域は日本のミドル・リージョンであるか」という研究課題の中の「ミドル」の概念について、今年度は一層の認識を深めた。そしてわれわれは、アメリカのリンド夫妻が用いた意味を含みながらもそれを超えた内容のものとして再定義することに成功した。その中から「プレイン・コミュニテイ」という世界初の概念も創造することができた。さて、かかる人間の脳のシステムにフィットしたコミュニテイとしてのブレイン・コミュニテイが存在するとしたら、われわれとしては、近未来における「東海地域」の範域でそれを考えることができよう。今年度、実証的には、先ずこのコミュニテイがシングル・セットとしての性格を持つ基礎となる「言語(コミュニテイ)」について調査分析を進めた。次に脳幹=基幹にあたる「産業」、「人口」、「水利」についての分析を行った.さらに辺縁皮質=社会構造、言い換えれば人間が人間らしく生きていくための「器」としての「家族」、「地域社会」の分析を進めた。最後にこの器に盛られた新皮質、大脳皮質=文化に取り組み科学、思想、宗教、演劇、芸術等の中から特に東海に関連の深いものを取り上げ調査研究した。これらは海馬と大脳辺縁系=歴史によって活かされ、伝えられている以上歴史研究を進めた。このような研究の中から、われわれは、近い未来には「都市」と「東海地域」が、ちょうど人間の脳のように、「革新と伝統のシングル・セット」としてのコミュニテイを形成していくであろうことを予測した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 二宮 哲雄: "東海のコミュニテイ分析ー日本のミドル・リージョンであるか"愛知学院大学文学部紀要. 28. 117-136 (1999)

  • [文献書誌] Tetsuo Ninomiya: "The Human Brain and the Community as a Homologous System:A New Paradigm for Asian Rural society"The First Asian Rural Socioogical association Conference. 1-28 (1999)

  • [文献書誌] 二宮 哲雄: "東海地域はブレイン・コミュニテイであるーその範域についての考察ー"愛知学院大学文学部紀要. 29. 117-133 (2000)

  • [文献書誌] 森川 孝典: "町域の中の村"21世紀へ飛ぶ「ふるさと三好」愛知県三好町. 133-149 (1999)

  • [文献書誌] 酒井 亮爾: "中学生の不登校に関する事例報告"愛知学院大学人間文化研究所紀要. 14. 1-24 (1999)

  • [文献書誌] 鏡味 明克: "東海地域の方言・地名の意識についての研究"愛知学院大学人間文化研究所紀要. 14. 97-108 (1999)

  • [文献書誌] 戸谷 修: "アジア諸地域の社会変動"御茶の水書房. 327 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2014-06-16  

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