研究課題
1.平成11年度の主な研究・史料調査の機関は以下のとおりである。神宮文庫大分県立先哲史料館・同図書館・同公文書館福井市郷土歴史博物館・福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館・同博物館勝山市役所および平泉寺跡・丸岡町立歴史民俗資料館2.研究会主な研究会を5回開いた。11月以降は報告書作成のため、土・日曜日に都合のつく者が佐々木研究室に集まった。平成12年になってからは1週間に2回ぐらい集まって、報告書作成につとめた。3.研究の成果本研究の当初の目的は、日本中世後期・近世初期に限定して資料を収集して史料所在調査および年表などを作成することであった。しかし、2年間の共同研究の結果、それだけでは不十分であるので、中世前期までも視野に入れて史料を収集しようということになった。したがって、最終年度にあたる今年度は、主として中世前期に焦点を絞って収集を行った。中世後期・近世初頭の史料を集めながら、主として平安時代後期から鎌倉時代末までを中心とする史料収集に意を注いだ。研究課題の一つである戦争については、膨大な史料がありすぎるため、とりあえず対象からはずして、飢餓をはじめとする自然災害焦点を絞って、それに関する情報を集めた。具体的には、風損(大風)・水損(洪水)・虫損(蝗害)・旱魃・凶作・飢饉・疫病に関する、史料情報を収集した。しかし、それも時間的制約上、古文書類の検索までにはいたらず記録類に限定せざるをえなかった。しかしながら、これにより11〜17世紀における自然災害に関する情報を、不十分ではあるが収集しえた。残された課題としては、文書類の検索および原本校合があるが、それは他日を期したい。
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