研究課題/領域番号 |
09301016
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
西洋史
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
山代 宏道 広島大学, 文学部, 教授 (80113372)
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研究分担者 |
佐藤 眞典 広島大学, 教育学部, 教授 (90033654)
前野 弘志 広島大学, 文学部, 助手 (90253038)
小河 浩 広島商船高等専門学校, 講師 (90290791)
長田 浩彰 広島大学, 総合科学部, 助教授 (40228028)
友田 卓爾 広島大学, 総合科学部, 教授 (70034824)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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キーワード | 危機意識 / 歴史叙述 / 時代認識 / 民族接触 / 転換期 / 危機管理 / 民族 / アイデンティティー |
研究概要 |
・過去4年間、研究メンバー全員が、定期的な研究会において報告を行い、西洋の歴史叙述における「危機」の諸相について一緒に検討してきた。研究の都合上、メンバーは3グループに分けられていた。すなわち、(1)古代地中海世界と歴史叙述における「危機」を検討するグループ、(2)中世ヨーロッパ世界と歴史叙述における「危機」を検討するグループ、(3)近世近代ヨーロッパ世界と歴史叙述における「危機」を検討するグループである。 ・歴史的に、文化的接触や民族的征服が引き起こされるとき、多くの歴史叙述がなされ、また危機意識が現れた。本研究では、西洋の歴史上の主要な歴史叙述を取り上げて分析し、共同で危機の諸相を明らかにしてきた。現代の歴史家は、過去の歴史的叙述を通じて危機の状況を理解することができる。過去において、民族や国家が危機に直面したとき、歴史家たちは危機をどのように描いたのか。 ・メンバー全員は、自分の研究分野の特定のテーマを選んで、「危機」について研究してきた。そして、共同で古代、中世、近世・近代における、また、地中海、北部・中部ヨーロッパにおける、時代的・地域的危機の特性が発見できるか追究してきた。 ・本研究をつうじて、メンバー全員は、未来における危機にどのように対処し、また克服するかといういくつかの手がかりを提供できたものと確信している。
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