研究課題
基盤研究(A)
本研究の初年度に当たるため、研究支援のためのツールの開発を再優先した。先ず、先進的研究であるケンブリッジのピーター・ロビンソン博士のカンタベリ-物語プロジェクトの総合的評価を行い、自筆画像文書研究支援ツールの基本設計図及び仕様書の確定を行った。次にデータリソース・データ構造を決定して、オブジェクト指向データベースを目指したツールのプロトタイプを完成するところまで漕ぎ着けた。このツールは画像とテキストの部分と部分の結合を容易にするもので、驚異的な機能を発揮して、筆跡の比較やデータの蓄積を可能とするものである。次に、今年度は研究会を二回開き、従来の自筆本研究の総合的評価を行い、これまでの経験的な自筆本の判定方法を問題点を明らかにした。研究資料の調査と収集については、弘法大師や覚?の自筆本関係資料を購入するとともに、東大寺図書館の凝然自筆本・仁和寺蔵守覚法親王自筆本の原本調査、写真による収集を行った。
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