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1997 年度 実績報告書

ヨーロッパ多層文化社会における民衆文化と芸術のテクストとコンテクストの検証

研究課題

研究課題/領域番号 09301024
研究種目

基盤研究(A)

研究機関千葉大学

研究代表者

水之江 有一  千葉大学, 文学部, 教授 (90009598)

研究分担者 西村 靖敬  千葉大学, 文学部, 助教授 (00156118)
三井 吉俊  千葉大学, 文学部, 教授 (00157546)
木下 豊房  千葉大学, 文学部, 教授 (40009692)
前田 彰一  千葉大学, 文学部, 教授 (70023596)
倉智 恒夫  千葉大学, 文学部, 教授 (20062614)
キーワードヨーロッパ多層社会 / 民衆文化 / 芸術のテクスト / 芸術のコンテクスト / 多元性 / 多文化社会 / 多言語国家 / 異文化接触
研究概要

この研究では、多民族多言語社会であるヨーロッパをいかに研究するかと考え、議論した中で、彼らの抱える現実問題を「芸術のテクストとコンテクスト」の観点から分析しようと試みた。そこで、本研究テーマに沿い、ヨーロッパにおける多言語多文化社会のモデルとして、琉球文化の伝統の中に日本文化のみならず、太平洋、中国、台湾などの近接領域の言語文化の影響を強く受けている沖縄をヨーロッパ多層文化社会のモデルとして研究会を行い、尾形希和子助教授(沖縄県立芸術大学)を招いて、「イタリア芸術と沖縄の地」について、講演を中心に議論することから始めた。
その後、水之江はスウェーデン、イエテボリ大学で開催されたアイルランド文学国際会議に出席し、「シェイマス・ヒ-ニ-のアイルランド的視点」を発表した。さらに、9月には、ロシア、ニ-ジノ・ノブゴロイドで開催された国際学会「交流の基準」では、木下による「ドストエフスキー論」、水之江による「生きることを忘れるな」を発表した。
12月には、ケンブリッジ大学のス-ザンヌ・ホガード氏とジェンマ・ゲ-ゲガンの両氏を招へいし、研究会にてレビューを受けた。ス-ザンヌ・ホガード氏には、社会人類学の立場でヨーロッパ連合での活動の報告を、ジェンマ・ゲ-ゲガン氏には、言語学の立場から、しかも同氏はアイルランド出身であり、身をもって体験したゲ-ル語問題の歴史的展望に加えて、ドイツやイギリスでの経験を講演・討議を行った。
その後、水之江は1月にアメリカ、ジョージア大学で行われた、ロマン派アメリカ学会に出席し、「シェイマス・ヒ-ニ-の脱ロマン主義的傾向の詩」を発表した。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 水之江有一: "An Irish Vision of Seamus Heaney" IASIL SWEDEN. 1997. (1997)

  • [文献書誌] 水之江有一: "Memeuto vivere" 交流の基準. 1997. 165- (1997)

  • [文献書誌] 倉智恒夫: "Couflict cultural chez un romaucier catholique" 交流の基準. 1997. 164-165 (1997)

  • [文献書誌] 木下豊房: "Dostoevshy" 交流の基準. 1997. 119-120 (1997)

  • [文献書誌] 前田彰一: "多言語・多文化的空間としての中欧" 千葉大学人文研究. 27. (1998)

  • [文献書誌] 三井吉俊: "ヨーロッパ近代の哲学的地下文学研究の動向と「多元」への夢" 千葉大学ヨーロッパ総合研究フォーラム. 1997. 1-2 (1997)

  • [文献書誌] 水之江有一: "EGO DOMINUS TUUS-現代アイルランド・イギリス詩学" 多賀出版, 420 (1997)

  • [文献書誌] 水之江有一: "単一言語国家と多言語国家における異文化接触の問題" 千葉大学ヨーロッパ総合研究フォーラム, 250 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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