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2000 年度 実績報告書

ヨーロッパ多層文化社会における民衆文化と芸術のテクストとコンテクストの検証

研究課題

研究課題/領域番号 09301024
研究機関千葉大学

研究代表者

小森 光夫  千葉大学, 法経学部, 教授 (70110286)

研究分担者 前田 彰一  千葉大学, 文学部, 教授 (70023596)
木下 豊房  千葉大学, 文学部, 教授 (40009692)
柿原 和夫  千葉大学, 法経学部, 教授 (30110282)
秋山 和夫  千葉大学, 文学部, 教授 (20002298)
三井 吉俊  千葉大学, 文学部, 教授 (00157546)
キーワード多元性 / グローバリズム / ラテンアメリカ / ヨーロッパ / 法制度 / 国際経済
研究概要

本研究の対象は、平成9年度のケルト・ゲルマン・北欧、10年度のユーゴスラビア・沖縄・東南アジア、11年度のアフリカを経て、本年、ロシアおよびラテンアメリカで幕を閉じることとなった。
ヨーロッパ文化研究に端を発する問題意識が、世界規模の研究へと視野を拡大していった経緯は、当該研究そのものの深化の帰結である。ヨーロッパに誕生した「近代」という時代コンテクストが現在如何に変容しつつあるのかを、文化研究の観点から検証するのが当該研究の目的であった。こうした観点から始発しながら、ヨーロッパ研究はグローバルなコンテクストを常に考えねばならないことが確認されたのである。
本年度の特徴は、文化研究の視点に法・経済学的アプローチを加えたことである。一言で「国際化」「グローバル化」といっても、法制度や経済環境は諸地域の文化や歴史から自由ではない。「グローバル化」や「インターネットによる世界の均質化」というイメージのみにより諸地域を論じようとすることは許されない。各地域の有能な研究者を招き議論を交わすことにより、地域独特のゆらぎや屈折を見るべきである。逆に、こうした地域独自の法や経済の変化の検討から、地域研究、そしてヨーロッパ文化研究への大いなるフィードバックが期待される。したがって本年度は国際法の専門家である小森、国際経済研究者である柿原が中心となり研究が進められた。
特に本年度の国際会議『ラテンアメリカのグローバリゼーション』は大きな成果であった。(1)ベネズエラ、メキシコ、ペルーの気鋭の学者を招き、グローバル化の進展がラテンアメリカも含めた全世界を覆いつつある現状を確認しつつも、(2)各地域の歴史や文化が、この均質化の中で失われることなく、独自の変容をみせていることが明らかになった。奇しくも21世紀を迎えるにあたって、われわれの研究は確かな方法論をいくつも得ることができたと確信している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 小森光夫: "ハーシュ・ライターパクトが残したもの"世界法学会・年報. 20号. 107-130 (2001)

  • [文献書誌] ホセ・ルイス・コルデイロ: "Past, Present and Future of Latin America in a Globalized World"千葉大学国際会議2001『ラテンアメリカとグローバリゼーション』. 1-33 (2001)

  • [文献書誌] ルベン・エルナンデス=レオン: "MEXICO-U.S.MIGRATION IN THE ERA OF GLOBALIZATION : A CASE STUDY FROM THE MONTERREY METROPOLITAN"千葉大学国際会議2001『ラテンアメリカとグローバリゼーション』. 36-68 (2001)

  • [文献書誌] カルロス・アキノ: "Globalization and Latin America-A view from Peru-"千葉大学国際会議2001『ラテンアメリカとグローバリゼーション』. 69-85 (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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