研究課題/領域番号 |
09301024
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
その他外国語・外国文学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
小森 光夫 千葉大学, 法経学部, 教授 (70110286)
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研究分担者 |
三井 吉俊 千葉大学, 文学部, 教授 (00157546)
木下 豊房 千葉大学, 文学部, 教授 (40009692)
水之江 有一 千葉大学, 文学部, 教授 (90009598)
柿原 和夫 千葉大学, 法経学部, 教授 (30110282)
ハワード ゴールドバーグ 千葉大学, 文学部, 助教授 (20173099)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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キーワード | 多元的文化 / ヨーロッパ文化 / グローバル化 / 学際的研究 / ドストエフスキー / ラテンアメリカ / 沖縄 / アイルランド |
研究概要 |
「国際化時代における国境の空白化と民族間の交流の結果、調和と争いが生じ、また新たな文化交流と文化摩擦の原因となっている。民族固有の文化がその言語、文学、宗教、神話、民間風俗、暦、民衆文化の面で、政治や経済の激動に伴い、どのように変化し、どのような再編がヨーロッパ各地で現在起こっているのかを検証する。」(水之江有一) このような問題意識から始まった本研究は、各年度で劇的な研究の進化をみせた。平成9年度のケルト・ゲルマン・北欧、10年度の沖縄・東南アジア、11年度のアフリカを経て、本年12年度には、ロシア(ドストエフスキー研究)及びラテンアメリカ研究で幕を閉じることとなった。奇しくも21世紀を迎えるにあたって、われわれの研究は確かな方法論をいくつも得ることができたと確信している。特に、ヨーロッパの多層性の分析が必然的に、ヨーロッパの多層性を可能にしている世界史的な文脈への関心へとつながり、方法論も文学研究の観点から、法学・経済学的アプローチを加えるに至ったことが重要である。一言で「国際化」「グローバル化」といっても、法制度や経済環境は諸地域の文化や歴史から自由ではない。「グローバル化」や「インターネットによる世界の均質化」というイメージのみにより諸地域を論じようとすることはゆるされないことが明らかになった。各地域の有能な研究者を招き議論を交わすことにより、地域独自のゆらぎや屈折を見るべきである。逆に、こうした地域独自の法や経済の変化の検討から、地域研究、そしてヨーロッパ文化研究へのおおいなるフィードバックが期待される。
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