研究分担者 |
鈴木 寛 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (10135767)
宗政 昭弘 九州大学, 大学院・数理学研究院, 助教授 (50219862)
坂内 悦子 九州大学, 大学院・数理学研究院, 助教授 (00253394)
八牧 宏美 熊本大学, 理学部, 教授 (60028199)
小関 道夫 山形大学, 理学部, 教授 (90087073)
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研究概要 |
この科研費は旧総合Aのように,研究集会の講演者旅費を援助することなどを通じて,日本の代数的組合せ論の発展に広く寄与するのが主目的であった.この意味で,本年度は6月19日-21日の第18回代数的組合せ論シンポジウム(筑波大学,責任者:宮本雅彦),10月2日-4日の山形大学で開催された研究集会「Codes,Lattices,Modular Forms and Vertex Operator Algebras」(責任者:小関道夫,原田昌晃,坂内英一),10月5日-8日に蔵王で開催されたINTERNATIONAL WORKSHOP ON COMBINATORICS(兼,第12回日仏組合せ論ワークッショップ)責任者:坂内英一),2月19日-21日の京大数理研における研究集会「符号・格子・頂点作用素代数と有限群」(責任者:北詰正顕)を主に支援した.日本の代数的組合せ論は現在活発に研究が持続されており,アソシエーションスキームおよび距離正則グラフの分類問題,球面デザイン,スピンモデル,Terwilliger代数との関連において研究が進展している.研究代表者の周辺では,有限体の上の通常のコード理論を有限環あるいは有限アーベル群上のコード理論に拡張する方向の仕事が現在の研究の1つの中心テーマである.また,SL(2,Z)の有限部分群でそれに対するモジュラー形式全体の作る環が多項式環と同型になるものの研究,特に必ずしも整数ウエイトでない場合のモジュラー形式についても研究がはじまり,T(5)のウエイト1/5のモジュラー形式について興味ある結果が得られた.(坂内-小池-宗政-関口の共同研究としてさらに研究が続行中.)最近の研究方向としてはアソシエーションスキームの指標表の研究それ自身と,それをモジュラー形式の有限版の研究という立場からみようという研究も開始している.また,有限群のmodular dataとmodular invariantsの研究も開始している.
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