研究課題
基盤研究(A)
本研究の目的は、1.中性K中間子の測定によるハイペロン生成機構 2.原子核中でのハイペロンの役割 3.ハイパー核構造を通じてのハイペロ・核子間相互作用の解明にある。特に、光子による生成敷値近傍でのΛおよび中性K中間子生成の測定は、始・終状態に電荷が無いこと、反応に関与する共鳴状態の数が少ないことから電磁相互作月もよるストレンジネス生成機構を探るうえで重要である。そこで、光子による中性K中間子生成反応の測定に焦点をあて、研究を進めた。中性K中間子スペクトロメータの検討の後、東大核研で用いられていたTAGXスペクトロメータがこの測定に最適であるとの結論を得、1998年に東大核研の加速器シャットダウンの後、東北大へ移管した。東北大学原子核理学研究施設(核理研)の1.2GeV標識化光子システムを用いた一連の最初のステップとなる実験「Quasi Free Photoproduction of Neutral Kaon on 12C near Threshold Region」を提案し、認められた。2000年には、電磁石の励磁テストやデータ収集システムの開発など実験室側の準備が進められた。また、主要検出器であるドリフトチェンバーのテストを行い、充分な性能がでていることが確認された.
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