研究概要 |
核子のスピン構造を研究するため電子と核子(陽子と中性子)の深非弾性散乱実験を行なった。この実験はHERMESと呼ばれている。特に平成10年度は,深非弾性散乱に伴い発生するハドロン(π,κ,p)を識別するためのリングイメージチェレンコフ検出器を開発し,測定器に組み込むことができ,データをとり始めた。シリコン・エアロジェルをリングイメージチェレンコフ検出器に用いたのは世界で初めてである。これにより2-20GeV/cの運動量領域のπ,κ,pが完全に識別できるようになった。この装置を用いて核子のスピン構造を研究した。
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