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1997 年度 実績報告書

タウニュートリノの存在の検証とニュートリノ振動による質量の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09304031
研究種目

基盤研究(A)

研究機関名古屋大学

研究代表者

丹羽 公雄  名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60113445)

研究分担者 中村 光廣  名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助手 (90183889)
星野 香  名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (70022738)
キーワードニュートリノ振動 / 原子核乾板 / タウニュートリノ / ダ-クマタ- / エマルション
研究概要

ヨーロッパのCERN研究所の加速器を使ったニュートリノ振動実験(CHORUS)及び米国FNALの加速器を使ったタウニュートリノ検出実験(DONUT)の解析を推進している。CHORUS実験の解析は約4万例のニュートリノ反応の原子核乾板での解析を達成してミューニュートリノからタウニュートリノへの振動の割合を調べ、質量差10Ev以上の領域では、混合角でsin^2(2θντ)の上限値が3.5・10^<-3>との結果を得た。この結果は過去の最も良い実験の50%以上の感度であり、各種国際会議等で発表し、また論文の出版も行った。
DONUT実験もビーム照射を平成9年9月に完了し、平成10年2月までに全ての原子核乾板の現像を終わり解析に入った。既に10例のニュートリノ反応の検出を済ませ、予定では本年の5-6月までにはタウニュートリノ反応の直接検出例を発表できるであろう。以上の研究は当研究室に設置してある原子核乾板自動解析装置の大幅な改造と増強を行いつつ進めている。
次に将来に向けて自動解析装置の高速化の基礎的な分析もすすめ最新のマイクロエレクトロニクス技術であるFPGAを使って現在の10倍以上の速度をもった解析装置のメドもたち来年度中にはその試作器を完成出来るであろう。
以上原子核乾板を使う実験で解析装置の高速化を進め今までと同じ様にこの分野で世界のリーダーシップを取って行けるであろう。過去一年間に当研究室の自動解析装置の見学または共同作業にきた研究者は1ヶ月以上の滞在者が5人、1週間以上1ヶ月未満が11人であった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] E.Eskut et al.: "The CHORUS experiment to search for νμ→ντ oscillation." Nucl.Inst.Meth.A401. 7-44 (1997)

  • [文献書誌] E.Eskut et al.: "Search for νμ→ντ oscillation by the CHORUS experiment." Phys.Lett.(in press).

  • [文献書誌] 丹羽公雄: "理化学辞典" 岩波書店(共著), (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-09-07  

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