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1998 年度 実績報告書

パルスストレッチャーを用いた電子線の放射過程の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09304042
研究機関京都大学

研究代表者

野田 章  京都大学, 化学研究所, 教授 (20114605)

研究分担者 瀬戸 誠  京都大学, 原子炉実験所, 助教授 (40243109)
白井 敏之  京都大学, 化学研究所, 助手 (50252507)
岡本 宏巳  広島大学, 先端物質科学研究科, 助教授 (40211809)
岩下 芳久  京都大学, 化学研究所, 助教授 (00144387)
井上 信  京都大学, 化学研究所, 教授 (90028176)
キーワード電子ビーム / デューティーファクター / パルスストレッチャー / 遅いビーム取り出し / 平衡軌道の制御 / 3次共鳴 / 静電セプタム / セプタム電磁石
研究概要

平成9年度における遅いビーム取り出し用静電セプタムの製作に引き続き、今年度はその高圧電源(100kV,3mA)を購入すると共に、静電セプタムの下流で取り出しビームにさらに46゚偏向することによりビームを完全にKSRリングから取り出してしまうためのセプタム電磁石の製作を進めてきた。併せて、入射器の100MeV電子線形加速器からKSRリングへのビーム輸送系の建設とリング本体の真空系の整備作業を完了した。KSRでは南側の同一の長直線部でビームの入射と取り出しを行う設計となっているため、静電セプタム位置でビームのアパーチャーが最小となっている条件を確保することが不可欠である。この目的のため周回ビームの平衡軌道を3台偏向電磁石の補正コイルおよび長直線部に新設する1台のステアリング電磁石によって制御する可能性について検討を加え、北側の長直線部には影響を与えることなく必要とする平衡軌道の制御を行う方式を見いだした。このステアリング電磁石の設計もほぼ完了し、製作の準備を進めている。セプタム電磁石の設置に当たっては、既に述べたように同一の直線部に入射系および取り出し系が集中しているため、取り出しビームの輸送系と入射ビームの輸送系が交叉するため、両者の装置の干渉が重大問題となる。架台も含めて両者の干渉を避ける設計がほぼ完了に近づきつつあり、設置のための準備作業を進めている。これと並行してビームモニター系の整備も進めており、電子線形加速器のクライストロンに起因する強烈なノイズ環境のもとでビーム信号を放射線管理区域外の制御室まで導くための光ケーブルによる送信系の設置も進めている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] A.Noda et al.: "Slow Extraction System of Stretcher Ring,KSR" Proc.of the 6th European Particle Accelerator Conference,Stockholm,Sweden. 2120-2122 (1998)

  • [文献書誌] Y.Iwashita: "Beam Tracking in Inflector Septum Magnet of KSR" Beam Science and Technology. Vol.4. 13-13 (1999)

  • [文献書誌] T.Shirai and T.Sugimura: "Control System for the Electron Linac" Beam Science and Technology. Vol.4. 23-25 (1999)

  • [文献書誌] H.Tongu,A.Noda et al.: "Vacuum System of Beam Transport section for KSR" Beam Science and Technology. Vol.4. 31-32 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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