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1997 年度 実績報告書

反射・屈折法地震探査を軸とした紀伊半島中央構造線-仏像構造線地下構造の解明

研究課題

研究課題/領域番号 09304047
研究種目

基盤研究(A)

研究機関千葉大学

研究代表者

伊藤 谷生  千葉大学, 理学部, 教授 (50111448)

研究分担者 久富 邦彦  和歌山大学, 教育学部, 助教授 (30165104)
山北 聡  宮崎大学, 教育学部, 助教授 (80210342)
平田 直  東京大学, 地震研究所, 助教授 (90156670)
津村 紀子  千葉大学, 理学部, 助手 (00272302)
篠原 雅尚  千葉大学, 理学部, 助教授 (90242172)
キーワード反射法地震探査 / 仏像構造線 / 中央構造線 / 付加体 / 紀伊半島
研究概要

標記の課題を遂行するうえで、本年度の研究は以下の2点に集中した。第1は、紀伊半島西部において中央構造線から仏像構造線にいたる地域の地表地質構造を文献調査ならびに地表踏査によって概略的に明らかにするとともに、それを踏まえつつ、反射法地震探査のための測線と仕様を決定することであった。11月まで続けられた現地調査によって、測線は和歌山県野上町から長峰山脈を横断し清水町に至る18kmとし、これに枝測線2kmを付加することを決定した。主要な仕様は以下のとおりとした。震源=バイブロサイス3台、スタック数/発震点=30回、スイ-プ長=16秒、スイ-プ周波数=6〜45Hz、総発震点数=65、受震点間隔=50m、総受震点数=400。第2は、この測線と仕様にそって反射法探査を実施することであった。探査は3月18〜28日に行なわれ、良質のデータが大量に取得された。これらの処理ならびに処理結果に基づく地下構造解釈は来年度行なわれるが、モニター記録(ショットギャザ-)からも地下構造に関してある程度の情報が得られているので、以下に列挙しておく。(1)往復走時4.5秒=深度約10〜12km付近にほとんど水平なデタッチメントが測線全域にわたって存在する。(2)測線南部あるいは南方に上記のデタッチメントから立ち上がると見られる北傾斜の反射イベント群が存在する。(3)往復走時2.5秒付近にも反射イベントが存在するらしい。測線が非常に複雑な地形上を走っているにもかかわらずこうした情報がモニター記録からも読めるということは、来年度における本格的な処理によって仏像構造線やそれより深部の付加体構造の解明が大いに期待されることを示していると思われる。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 伊藤谷生: "活断層地下観測場:茂住祐延断層調査坑道(速報)" 月刊地球. 20・3. 182-187 (1998)

  • [文献書誌] 伊藤谷生: "日高山脈に島弧の衝突をみる-反射法地震探査で島弧深部構造に挑む" 科学. 68・1. 72-78 (1998)

  • [文献書誌] Iwasaki,T.: "Lateral structural variation across a collision zone in central Hokkaido,Japan,as revealed by wide-angle seismic experiments" Geophys.J.Int.132. in press

  • [文献書誌] Sato,H.: "Seismic reflection profiling across the seismogenic fault of the 1995 Kobe earthquake,southwestern Japan." Tectonophysics. in press

  • [文献書誌] 平田 直: "島弧地殻の変形過程と内陸大地震の発生機構の解明" 月刊地球. 20・号外. 12-15 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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