研究概要 |
本研究の目的は,超高真空下でアモルファス氷薄膜を作製できる実験装置を開発し,アモルファス氷の作製条件(温度,凝縮速度,化学組成)および物性と関連させたアモルファス氷の構造研究を行うことである.このために,本年度は,以下の条件を備えた極低温原子間力顕微鏡を開発した: ・超高真空(10^<-7>Pa),極低温(10K)で種々の不純物を含んだアモルファス氷薄膜を作製できること ・アモルファス氷薄膜にイオン,紫外線,原子などを照射できること ・アモルファス氷薄膜の構造(マクロからミクロ)の解析ができること 超高真空(10^<-7>Pa),極低温(10K)でグラファイトの原子像が観察でき,当初の目的通りの装置が完成できた.現在,アモルファス氷の構造解析のための最適観察条件を実験的に探索中である.また,原子線源の開発も平行して行っている.
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