研究概要 |
パラジウム触媒存在下、一置換共役エンイン化合物による[4+2]ホモ二量化反応がスムーズに進行することを見い出した。これにより4,α-および2,6-二置換スチレン誘導体を得ることに成功した。また共役エンイン化合物とジイン化合物を用いることにより、パラジウム触媒によるクロスの環化付加反応が進行することも見い出し、これによりフェノールやアニリン誘導体を含む、様々な多置換ベンゼンを合成することに成功した。一方、アルキン化合物とジイン化合物を用いることにより、パラジウム触媒による新規な[2+2+2]環化三量化反応が進行することを見い出し、これによりー段階で多官能基を有するベンゼン化合物を極めて高い位置および官能基選択性で合成することに成功した。またこれら新規変換反応の反応機構について検討を行った。
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