研究課題/領域番号 |
09305007
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
一岡 芳樹 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30029003)
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研究分担者 |
小西 毅 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (90283720)
谷田 純 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00183070)
伊東 一良 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80113520)
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キーワード | 時空間光情報処理 / 光情報処理 / 光コンピューティング / 極短光パルスレーザ / 超高速光計測 / 時間-周波数変換 / 非線形光学 / 光学素子 |
研究概要 |
本研究は,21世紀の高度情報通信社会で爆発的に需要が高まると予想される、高分解能視覚(画像)情報を高い時間分解能で高速に処理・伝送しうる次世代の情報処理・伝送パラダイムの基本となる時空間光情報処理の基礎研究の提案・検討を目的とする. 1.試作したSHG結晶を用いた時空間変換システムと空間領域のフィルタリングシステムによる時間-周波数変換システムとから構成される超高速時間→2次元空間光情報変換システムを用いた時空間光情報処理システムの構成法に関する基礎研究を行った.周波数領域でのフィルタリングと時間領域でのフィルタリングの等価性を見い出し、既存のデバイスに対して最適化された処理のアサイメントを行うことによる時空間光情報処理システムの構成法を考案した。 2.空間領域のフィルタリングシステムによる時間-周波数変換システムにおいて問題となる光量損失の問題を検討した。位相型の回折光学素子を用いた新しい時間-周波数フィルタを考案した。反復設計法を用いてフィルタの設計を行い、光の利用効率が約80%以上まで得られるフィルタの設計に成功した。 3.設計した新しい時間-周波数フィルタを実際に作製し、超高速時間→2次元空間光情報変換システムを想定した空間領域での原理確認実験を行った。原理確認実験の結果、20点×20点の2次元画像の変換に対して約60%以上の光の利用効率を得ることに成功した。
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