• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

超並列計算機による数値流体力学の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09305016
研究種目

基盤研究(A)

研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

里深 信行  京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (30027891)

研究分担者 小幡 正規  京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助手 (80260628)
西田 秀利  京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (40164561)
森西 晃嗣  京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (20174443)
松野 謙一  京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (70252541)
徳永 宏  京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (10027906)
キーワード並列計算流体力学 / 領域分割法 / ナビェ・ストークス方程式 / 格子ボルツマン方程式 / 差分法 / 一様等方性乱流
研究概要

ネットワークに接続した15台のワークステーションに対してメッセージパッシングライブラリとしてMPIまたはPVMを用いて並列計算機として利用する。本年度においては過度-速度表示非圧縮性ナビェ・ストーク方程式の数値計算コードおよび格子ボルツマン方程式による非圧縮性粘性流れの数値計算コードの並列化を行っている。並列化手法としては、いずれも領域分割法を用いている。
非圧縮性ナビェ・ストークス方程式の計算コードの並列化では、過度輸送方程式に対して陰的-陽的解法を適用することにより楕円型方程式に帰着させ速度成分に対するポアソン方程式と統一的に斜め方向差分による反復解法により解く方法を提案している。これにより、楕円型方程式の反復計算の並列化のみを考慮すればよくなることから、並列化が容易となり、並列効率アップのためのチューニング等を行いやすくなるという長所があることがわかった。
格子ボルツマン法は、流体粒子の移動にモデル化を行い、流体粒子の移流によって流れを模擬するものである。計算では、各方向に移動する粒子の見つかる確立を移流させることにより行う。本計算では9方向に移動する粒子があるモデルを用いているが、領域分割の境界においてはそのうち3成分のみのデータの通信で済むことから計算コストに対し、通信コストを低く抑えることが可能であり、並列化に適した手法である。本研究では一様等方性乱流の数値計算に適用し、数種類の領域分割を行い、分割法方による並列化効率について比較し、詳しく考察を行っている。
以上の成果についてはマンチェスターにおいて開催されたPrallelCFD97で発表している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] N.Satofuka: "Parallel Computation of Super-/Hypersonic Flows on Workstation Network and Transputer Arrays" Parallel Computing. 23. 1293-1305 (1997)

  • [文献書誌] M.Obata: "Parallel Computations of 2-D Incompressible N-S Equations Using Rotated IMEX Method" Proc.of International Conference on Fluid Engineering. II. 639-643 (1997)

  • [文献書誌] N.Satofuka: "Parallel Computation of Lattice Boltzmann Equations for Incompressible Flows" Parallel Computational Fluid Dynamics-Recent Developments and Advances Using Parallel Computers-. (掲載決定). (1998)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi