研究分担者 |
田川 浩 京都大学, 工学研究科, 助手 (70283629)
桝井 健 関西大学, 工学部, 助手 (60263109)
小林 正実 滋賀県立大学, 環境科学部, 助手 (50186772)
大崎 純 京都大学, 工学研究科, 助教授 (40176855)
竹脇 出 京都大学, 工学研究科, 助教授 (20155055)
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研究概要 |
本研究の目的は,以下のような項目について研究を実施し,建築骨組の激震時崩壊挙動の解明と新しい性能指定型耐震設計法の開発を行うことにある。 (1) 動的水平外乱を受ける多層骨組の崩壊挙動の解明と種々の限界条件の導出 (2) 動的水平外乱を受ける多層骨組の上記限界条件の振動台実験による検証 (3) (1)の理論に基づく激震時限界状態に対する性能指標の設立 (4) (3)の激震時限界状態性能指標に対する性能指定設計法の開発 本年度において以下の成果を得た。 1. 梁降伏型多層骨組の変形集中現象の発生抑止条件およびドリフト抑止条件を導出し,数値応答解析により2つの抑止方法が妥当であることを確認した。 2. 鋼構造骨組における梁端部の破断および履歴ダンパーの破断を考慮できる数値解析法を構築し,それぞれの破断が骨組の地震時応答に及ぼす影響を明らかにした。 3. 弾性破壊力学に基づく境界要素法を用いて、脆性的な亀裂進展挙動をする弾性材料で構成された構造物に亀裂が進展する場合の荷重-変位関係の不安定釣合経路を求める方法を提示し、亀裂の影響部分を回転バネモデルに置き換える方法を提示した。また,亀裂進展時挙動の解析法を提案した。 4. 実効率の新しい定義を導入した高次モードの影響を考慮できる等価線形化法を構築し,レベル2相当設計用地震動の作用を受ける弾塑性建築骨組に対する梁端塑性率・層間変位指定設計法を展開した。
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