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1998 年度 実績報告書

ゆらぎ制御により省エネルギーと快適性を両立する空調方式に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09305038
研究機関東京大学

研究代表者

鎌田 元康  東京大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70011228)

研究分担者 桑沢 保夫  建設省建築研究所, 第五研究部, 主任研究員
千田 善孝  東京大学, 工学部, 助手 (00107559)
岩本 静男  神奈川大学, 工学部, 助教授 (20213316)
倉淵 隆  東京理科大学, 工学部, 助教授 (70178094)
坂本 雄三  東京大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30114490)
キーワードゆらぎ / 空気調和 / 省エネルギー / 快適性 / 数値シミュレーション / 変動風 / 対流熱伝達率
研究概要

時間的な変動や空間的なゆらぎを積極的に用いて、省エネルギーと快適性を両立する空調方式に関して、数値シミュレーションから熱的な予測、実験によりその物理的、生理的、心理的な影響についてそれぞれ検討し、つぎのような結果を得た。
まず、数値シミュレーションに関する研究においては、計算精度の向上を目的としてこれまで直方体の組み合わせで表現していたシミュレーションに用いる人体形状を、より人体に近づけた形状で計算が行えるようにした。また、放射による熱の授受が重要であるため、不整型な面同士の形態計数を求め、ほぼ妥当な結果を得た。
つぎに、変動風の快適性に与える影響を被験者を模擬した発熱体を用いる実験結果から検討し、その物理的な影響に関して以下のような結果を得た。
(1) 平均風速に伴い、対流熱伝達率も増加する。
(2) 気流の乱れや周期などの変化は熱損失には影響を及ぼすものの、その影響は平均風速の影響に比べて小さい。
(3) 乱れをsin波の組合わせと仮定した場合、その周期は短いものほど対流熱伝達率を増加させる。また、周期が長くなると、定常風の値に近づいてゆくと推測される。
(4) 変動強度が大きくなると、それに伴い対流熱伝達率も増加する。
(5) ただし、(3)、(4)においては、どちらも平均風速の低い場合にその影響を大きく受け、高風速になるに従い、影響が小さくなる傾向にある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 桑沢保夫: "変動風の快適性に及ぼす影響に関する研究(その10)" 日本建築学会学術講演梗概集. D-2. 405-406 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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