研究概要 |
本年度は昨年度導入した磁気浮遊型天秤により以下に示すポリマー中への二酸化炭素の溶解度測定を行った。測定に使用したポリマーはpolystyrene,poly(2,6-dimethyl phenylene oxide),polystyreneとpoly(2,6-dimethylphenylene oxide)系ポリマーブレンド(2組成),poly(vinyl acetate),poly(buthylenesuccinate),poly(buthylene succinate-co-adipate),low density polyethylene,syndiotactic poly(methylmethacrylate),isotactic poly(methyl methacrylate),ethylene propylene diene methylenel lnkageである。これらの溶解度をSanchez-Lacombe状態式により相関した。相関によりられた異種分子間相互作用パラメータk_<12>は温度に対して直線的に変化し、さらに全てのk_<12>はほぼ同一線上に分布することが分かった。この関係を利用すると本研究で対象としたポリマー中への二酸化炭素の溶解度は最大偏差19.4%,平均偏差8.7%で推算可能であった。今後は適用ポリマーの範囲を広げ推算精度の向上を計る予定である。 ポリマー溶液系粘度に関しては、本年度は測定設備の設計ならびに整備を打い、次年度に測定を行う予定である。
|