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1997 年度 実績報告書

ガン識別機能を組み込んだ磁性微粒子によるガンの診断・治療統合システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 09305055
研究種目

基盤研究(A)

研究機関名古屋大学

研究代表者

小林 猛  名古屋大学, 工学研究科, 教授 (10043324)

研究分担者 新海 政重  名古屋大学, 工学研究科, 助手 (70262889)
吉田 純  名古屋大学, 医学部, 教授 (40158449)
キーワード磁性微粒子 / 温熱療法 / ガン細胞 / 交番磁場 / MRI造影剤 / 磁気検出 / 脳内モデル / リポソーム
研究概要

(1)正電荷を与える脂質、N-(α-トリメチルアンモニアアセチル)-ドデシル-D-グルタメートを被覆した磁性微粒子に脳腫瘍を特異的に認識するモノクローナル抗体や成長因子、糖鎖などの分子認識素子を結合し、ガン細胞への特異的な吸着及び取り込みの確認をした。
(2)ラットの皮下にラットグリオーマ細胞を移植して、ガン組織を形成させ、これに(1)の磁性微粒子を注入し、ガン組織特異的なMRI造影剤として働くことを確認した。
(3)ラットの皮下にラットグリオーマ細胞を移植してガン組織を形成させ、これに磁性微粒子を注入し、交番磁場を照射して温熱による殺傷効果を検討した。交番磁場照射回数が増えるにつれて効果が増すことがわかった。
(4)温熱療法のモデル系を脳内モデルに拡張して検討した。ラットの脳内のガン組織への磁気微粒子の注入に関してオスモティックポンプなどを用いて最適な条件を探索した。
(5)アモルファスワイヤー磁気インピーダンスセンサーを作製し、磁性微粒子を含む寒天模擬腫瘍を用いて検討を行い、手術中の腫瘍を位置がずれても検出できる可能性を見いだした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] I.A.Bouhon: "Enhancement of cytokine expression in transiently transfected cells by magnetoliposome mediated hyperthermia" Cytotechnology. 25,1. 231-234 (1997)

  • [文献書誌] 新海政重: "機能性磁性微粒子を用いた脳病変部に対する新しい磁気センシング法の開発" 化学工学論文集. 24,2,. 184-189 (1998)

  • [文献書誌] 柳瀬貢: "マグネタイトカチオニックリポソームと抗ガン剤の併用による温熱化学療法の検討" 化学工学論文集. 24,2. 190-196 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2014-06-16  

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