研究課題/領域番号 |
09305055
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
小林 猛 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (10043324)
|
研究分担者 |
新海 政重 名古屋大学, 工学研究科, 助手 (70262889)
吉田 純 名古屋大学, 医学部, 教授 (40158449)
|
キーワード | 磁性微粒子 / 温熱療法 / ガン細胞 / 交番磁場 / MRI造影剤 / 磁気検出 / 脳内モデル / リポソーム |
研究概要 |
(1)正電荷を与える脂質、N-(α-トリメチルアンモニアアセチル)-ドデシル-D-グルタメートを被覆した磁性微粒子に脳腫瘍を特異的に認識するモノクローナル抗体や成長因子、糖鎖などの分子認識素子を結合し、ガン細胞への特異的な吸着及び取り込みの確認をした。 (2)ラットの皮下にラットグリオーマ細胞を移植して、ガン組織を形成させ、これに(1)の磁性微粒子を注入し、ガン組織特異的なMRI造影剤として働くことを確認した。 (3)ラットの皮下にラットグリオーマ細胞を移植してガン組織を形成させ、これに磁性微粒子を注入し、交番磁場を照射して温熱による殺傷効果を検討した。交番磁場照射回数が増えるにつれて効果が増すことがわかった。 (4)温熱療法のモデル系を脳内モデルに拡張して検討した。ラットの脳内のガン組織への磁気微粒子の注入に関してオスモティックポンプなどを用いて最適な条件を探索した。 (5)アモルファスワイヤー磁気インピーダンスセンサーを作製し、磁性微粒子を含む寒天模擬腫瘍を用いて検討を行い、手術中の腫瘍を位置がずれても検出できる可能性を見いだした。
|