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1998 年度 実績報告書

シカ・イノシシを林産物化するための総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09306009
研究機関九州大学

研究代表者

飯田 繁  九州大学, 農学部, 教授 (30284558)

研究分担者 今田 盛生  九州大学, 農学部, 教授 (60038338)
吉田 茂二郎  九州大学, 農学部, 助教授 (80128462)
伊藤 筆躬  九州大学, 農学部, 教授 (50038246)
寺岡 行雄  鹿児島大学, 農学部, 講師 (40264105)
堺 正紘  九州大学, 農学部, 教授 (70038248)
キーワード狩猟制度 / 猟区 / 有害鳥獣駆除 / 森林被害 / 野生動物の林産物化 / 国民意識 / 動物保護
研究概要

1. 狩猟制度に関する研究:シカ・イノシシを林産物化する際に最も重要な問題は、シカやイノシシを最適な時期に円滑に捕獲できるシステムを作ることである。現在の狩猟制度では11月中旬から翌年の2月中旬までが猟期であるが、餌の少ない時期で動物は痩せ、味も悪い時期である。他方、シカやイノシシの約3分の1は有害獣駆除として猟期外に捕獲されている。最近、一部の地方自治体がシカ・イノシシに対する捕獲報奨金を出すようになっているが、狩猟事故も少なく、味の良い時期で、地元からは歓迎されている。こうした実態を踏まえ、狩猟制度の一部を改正することを提言した。
2. 猟区の設定準備:増えすぎたシカやイノシシを害獣とみなす現行法から離れ、林産物として認識しようとした場合、特定の地域を猟区(シカやイノシシを林産物とみなす地域)と認定し、保護、育成、捕獲等に関する新しいルールを作ることが必要である。そのモデルを宮崎県椎葉村に作るため、森林所有者の合意やハンターの協力等を打診し始めたところである。
3. シカ内臓の利用開発:昨年に引き続き、シカ肉の利用開発という視点から、本年は特にシカの内臓活用について研究を行った。
4. 動物密度調査:糞調査に基づく、シカの密度調査を引き続き実施した。糞の消失は動物の密度を推計する上で重要な因子であるが、糞を動かした場合、消失時間に影響を与えることが明らかになり、糞調査の改善について検討した。
5. 動物による森林被害研究:シカ被害を航空写真から判読する研究を進め、現地を踏査しなくとも被害程度を確認することが可能となった。

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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