• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

魚類アクチビンの構造および機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 09306013
研究種目

基盤研究(A)

研究機関東京水産大学

研究代表者

隆島 史夫  東京水産大学, 水産学部, 教授 (60041703)

研究分担者 吉崎 悟朗  東京水産大学, 水産学部, 助手 (70281003)
廣野 育生  東京水産大学, 水産学部, 助手 (00270926)
青木 宙  東京水産大学, 水産学部, 教授 (00051805)
キーワードアクチビン / ニジマス / 精巣 / 卵巣 / 性成熟
研究概要

PCRを用いたニジマスアクチビン成熟タンパク質領域の構造解析およびニジマス卵巣cDNAライブラリーをスクリーニングした結果、β_Aおよびβ_BcDNAがクローン化された。β_AcDNAから推定されるアミノ酸配列はヒトアクチビンβ_Aサブユニットとの相同性は60%であり、特に成熟タンパク質領域においては83%と高い相同性を示した。この成熟タンパク質領域は348塩基より成り、116アミノ酸をコードしていた。β_BcDNAから推定されるアミノ酸配列とヒトアクチビンβ_Bサブユニットとの相同性は76%であり、特に成熟タンパク質領域においては87%と高い相同性を示した。この成熟タンパク質領域は345塩基より成り、115アミノ酸をコードしていた。
これらのクローンの塩基配列および推定されるアミノ酸配列と既知の哺乳類等のアクチビンβサブユニットと比較をおこなったところ、糖鎖付加のコンセンサス配列(Asn, X, Ser or Thr)、スプライシングを受けるアルギニンリッチな領域等のモチーフおよび分子内に存在する11個のシステイン残基はよく保存されていた。
RT-PCRを用いてニジマスにおけるアクチビン遺伝子の転写組織を調べたところ、肝臓、腎臓、脳、腸、脾臓、胆嚢、心臓、筋肉、卵巣、精巣、血液で認められ、この中でβ_A鎖の発現が認められたのは心臓だけであった。また、β_B鎖の発現が認められたのは肝臓、腎臓、脳、脾臓、胆嚢、筋肉、卵巣、血液であり、特に、卵巣と脳では強いシグナルが認められた。
コイおよびメダカの染色体DNAよりPCRを用いてクローニングしたアクチビン成熟タンパク質領域遺伝子は、115残基のアミノ酸をコードする345塩基から成るアクチビンβ_A鎖あるいはβ_B鎖であった。これらは、ヒトアクチビンβ鎖遺伝子と比較して、70%以上の相同性が認められた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Tada T. et al.: "Stracture and expression of activin genes in rainbow trout" Molecular Marine Biology and Biotechnology. 7. (1998)

  • [文献書誌] Tada T. et al.: "Cloning and sequencing of carp and medaka activin Subunit genes" Fishries Science. 64. (1998)

  • [文献書誌] 吉崎悟朗他: "魚類のDNA,分子遺伝学的アプローチ" 恒星社原生閣, 467 (1997)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi