研究課題/領域番号 |
09306015
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業経済学
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研究機関 | 東京農工大学 (1999-2000) 筑波大学 (1997-1998) |
研究代表者 |
豊田 隆 東京農工大学, 農学研究科, 教授 (00142836)
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研究分担者 |
矢口 克也 (矢口 芳生) 東京農工大学, 農学研究科, 助教授 (70302908)
竹内 郁雄 東京農工大学, 農学研究科, 助教授 (90313288)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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キーワード | アグリビジネスの国際開発 / 農産物貿易と多国籍企業 / 多国籍企業論のOLI理論 / 南米とアジアの比較研究 / アジア型開発モデル / タイのエビ養殖産業 / 中国の生態系農業 / 環境保全型の地域開発政策 |
研究概要 |
本研究の目的は、経済国際化、いわゆるグローバリゼーションのなかで進展する食料・農業経済の国際化を、世界の農産物貿易と多国籍企業の新たな展開に焦点を据えて解明し、あわせて多国籍化したアグリビジネスによる開発途上国への海外直接投資が、開発途上国におけるいかなる国際開発をもたらしているのかを、南米とアジアの2地域の比較研究によって解明することにある。 そのため本研究は、多国籍企業論の現代的潮流である内部化理論やOLI理論を検討しながら、資本・企業における所有の優位性と、国家における資源賦存の優位性とを有機的に結合し、世界市場の内部化の優位性として実現されていく具体的道筋を、アグリビジネスと地域開発政策の実際の姿に即して究明し、こうした資本・国家・市場の3者の相互関係の観点から、国際開発の論理と類型とを解明したものである。 とくに米国を基盤とする南米型開発に比較して、日本を基盤とするアジア型開発モデルの独自性を解明したことは、今後の学術国際交流の礎石として貢献するものである。そして、第I部多国籍アグリビジネスと農産物貿易、第II部南米のアグリビジネスと資源開発、第III部、アジアのアグリビジネスと資源開発、の3部から構成されている。第III部では、タイのエビ養殖産業におけるマングローブ熱帯林の保全などの、水・森林等の環境資源の保全を踏まえた環境保全型の地域開発政策が展望され、中国では成熟した市場システムの形成とともに持続可能な生態系農業の展開論理を解明している。
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