研究課題/領域番号 |
09306022
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
山根 義久 東京農工大学, 農学部, 教授 (50262225)
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研究分担者 |
町田 登 東京農工大学, 農学部, 助教授 (20219364)
鈴木 馨 東京農工大学, 農学部, 助手 (90226499)
丸尾 幸嗣 東京農工大学, 農学部, 助教授 (40124276)
富澤 康子 東京女子医科大学, 日本心臓血圧研究所, 助手 (00159047)
野一色 泰晴 横浜市立大学, 医学部, 講師 (60033263)
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キーワード | 体外循環 / 人工心肺装置 / 常温下体外循環 / 中心冷却併用体外循環 / ヘパリンコーティング / シリコンコーティング / 生体弁 / 弁置換術 |
研究概要 |
1) 今年、三年目を迎えた本研究では、デナコール処理と抗血栓性を賦与した豚の大動脈弁、肺動脈弁を用いて、犬の僧帽弁に移植し、移植後経時的に血行動態および心機能評価をし、最終的に剖検に付し、肉眼的、組織学的に検討した。 2) 初期のデータでは移植後、短期間に血栓及び肉芽形成が見られたが、各種の処理方法を加えることにより、これらの問題点は全てクリアすることができた 3) In vitroにおける血液ポンプによる耐久性試験では、作成した生体弁は、約半年間は十分耐久性が証明された 4) しかし、実際のin vivoでの移植実験では、最大3カ月にて移植した弁は脆弱化していくことが判明した。最終的には僧帽弁閉鎖不全症が進行し、心不全に陥入る。 5) 以上の結果より、現在はさらに生体弁の処理方法を変更し、より強靭な人工弁を作成し、移植実験を行い経過観察中である。 6) また、実験と併行して、臨床応用上必要不可欠である、犬における血液ガス分布方法の検討も行った。
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