研究課題/領域番号 |
09306023
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
武内 和彦 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90112474)
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研究分担者 |
池口 仁 山梨県環境科学研究所, 研究員
恒川 篤史 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (60227452)
高槻 成紀 総合研究博物館, 助教授 (00124595)
樋口 広芳 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (10111486)
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キーワード | ツキノワグマ / 行動圏 / 農業被害 / コリド- / エコロジカルネットワーク / 衛星追跡 / サシバ / 送信機 |
研究概要 |
1)人為活動の影響の強い地域と弱い地域においてツキノワグマの生息地利用の実態を比較するために、中国地方の氷ノ山付近と東北地方の蔵王付近を調査地に選び、研究環境整備と調査地の概況を視察をした。氷ノ山についてはすでに研究協力者により10頭ほどの個体に電波発信機が装着され、追跡も行われている。そして果実の豊凶によりクマの行動圏が変化すること、また幹線道路によって行動圏が影響を受けていることが明らかになっていることを確認した。蔵王ではこれまで協力者により2個体が追跡されているが、さらに個体数を増やすために捕獲準備を進めた。ここではクマが夏にトウモロコシ畑に出没し、秋の自然林でのドングリ利用との関連で興味ある動きをしていることが明らかになった。今後は生息地の環境評価をする必要がある。これらについて報告会を開き、両地域での方法や検討事項の標準かすることを確認した。 2)平成9年7月に埼玉県比企郡小川町および千葉県佐倉市にてサシバ2羽を捕獲して衛星追跡用送信機を装着したが、送信機の不調により、位置データを獲得することができなかった。平成10年2月、沖縄県西表島にて2羽のサシバを捕獲し、衛星追跡用送信機を装着した。現在追跡中である。使用した送信機は、3地域ともT-2060、重量は15gである。装着方法は、テフロン加工されたナイロン製のリボンを用いてたすきがけに背中に背負わせた。 3)標準地域メッシュ準拠のクマの生息分布に関するデータを解析し、種々の環境要因との関係を把握した。
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