研究課題/領域番号 |
09307007
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
高橋 恭子 北海道大学, 医学部, 助手 (50292008)
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研究分担者 |
志渡 晃一 北海道大学, 医学部, 助手 (20206098)
蔵崎 正明 北海道大学, 大学院地球環境科学研究科, 助手 (80161727)
細川 敏幸 北海道大学, 高等教育機能開発総合センター, 助教授 (00157025)
齋藤 健 北海道大学, 医学部, 助教授 (40153811)
齋藤 和雄 北海道大学, 名誉教授 (80000917)
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キーワード | ストレス / 免疫 / 複合環境要因 / VDT作業 / 亜鉛 / 糖尿病 |
研究概要 |
本研究では、これまでのストレス処理の余裕能および微量元素の動態からみた脳の老化に関する知見を基盤として、ストレスおよびストレス処理の中枢機構を認知、判断、記憶などの情報処理に係わる高次神経機能、加齢または老化との関連において明らかにし、ストレスが疾病発現に関係する免疫応答に如何なる影響を及ぼすかを検討し、近年増加の傾向にある多くのストレス関連疾患の発症機構とその病態解明から、これらの発症予防法の確立を図ろうとするものである。 本年度は、1)複合環境要因が生態に及ぼす影響および2)白血球中の亜鉛濃度の測定に関する研究を行った。 1) 騒音とVDT画面輝度の複合環境要因がVDT作業者に及ぼす影響を生理学的指標および免疫学的指標を用いて検討した結果、1.末梢血中の白血球数と好中球数は60分間のVDT作業後、騒音のない条件で増加した。2.60分間のVDT作業後、自覚的疲労感と生理学的疲労指標は騒音がある条件で増加し、高輝度画面と騒音が自覚的疲労感と生理学的指標に最も強い影響を与えることが示唆された。 2) 白血球中の亜鉛濃度測定の結果、1.健常人ではリンパ球、顆粒球ともに加齢とともに亜鉛濃度が低下した。2.糖尿病患者では健常人と比較して白血球中の亜鉛濃度が有意に低下しており、健常人に認められた加齢との相関は認められなかった。
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