研究分担者 |
山口 昂一 山形大学, 医学部, 教授 (00091843)
西谷 弘 徳島大学, 医学部, 教授 (50117206)
中村 仁信 大阪大学, 医学部, 教授 (00116071)
石垣 武男 名古屋大学, 医学部, 教授 (60094356)
宮坂 和男 北海道大学, 医学部, 教授 (60001939)
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研究概要 |
1. 医用画像の電子保存の臨床的試用を医師・技師等の職種により行い,その有効性を放射線診療の現場で立証した。特に画質のチェックによる診断情報の抽出能力を立証した。即ち平成9年度において構築し,設置した試用システムを用いて臨床試用のデータを取得した。 2. 臨床有効度を測定し,分析し定量表現し,電子保存の実施に踏み切る判断材料を得た。 テクノロジーアセスメントにおける測定方法の確立・具体的実験計画法の一般化を行った。 3. 医用画像の電子保存に必要なソフトウェアを開発し,共有し一般の病院が使用できるように普及を図った。 4. 電子保存の共通規格に基づいて作成された5病院におけるシステムにおいて,実際の臨床画像を書き込み,読み取りをして媒体互換性や共通利用性についてチェックを行った。互換性や共通利用性が阻害されるケースについては原因が突きとめられるものもあったが来年度に残した課題とせざるを得ないものも出てきた。 5. 医用画像の電子保存に必要なフィルムのデジタル化について必要な性能やそのテスト方法について調査研究を行い,基準案を作成した。 6. シネフィルムなどの動画としての医用画像電子保存についてシステムを試作して次の3点について評価した。 (1) 新しい保存媒体としてDVD(Digital Versatility Disk)の使用可能性 (2) MPEG2の使用可能性 (3) 圧縮比率とスピード,画質についての評価 7. フィルムレスを促進する新しい医用画像取得手段であるフラットパネルディテクタについて調査し,電子保存の将来に与える影響を分析した。その結果,画質においても近い将来フィルムやCRに優るものとなるだろうと予測された。
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