研究課題/領域番号 |
09307039
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
草刈 潤 筑波大学, 臨床医学系, 教授 (00004705)
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研究分担者 |
和田 哲郎 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (10282360)
伊東 善哉 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (20241812)
原 晃 筑波大学, 臨床医学系, 助教授 (10156474)
瀬成田 雅光 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (60282357)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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キーワード | 蝸牛 / 一過性虚血 / 虚血再灌流傷害 / フリーラジカル / NO / iNOS / nNOS / OH^・ |
研究概要 |
モルモットの内耳を一過性に虚血とし、虚血再灌流傷害におけるフリーラジカルの役割について検討した。 1.OH^・による傷害:(1)再灌流開始後、OH^・および鉄の外リンパ濃度が上昇する。(2)30分間虚血動物の再灌流時(4時間まで)における各種薬剤の蝸牛神経複合活動電位の域値に与える影響を調べたが、OH^・スカベンジャー、鉄キレート剤が虚血再灌流傷害に対し保護作用を有していた。 2.NOS,NO,ONOO^-に関連する傷害:(1)30分間虚血動物の再灌流時(4時間まで)に保護作用の認められたものは、Phospholipase A_2阻害剤、A1 Adenosine受容体抑制剤、Adenosine deaminase抑制剤、非選択的NOS抑制剤、選択的nNOS抑制剤、PARS抑制剤であり、Adenosine、NMDA受容体阻害剤、選択的iNOS抑制剤は無効であった。(2)60分間虚血後再灌流時5日目の聴性脳幹反応の域値および形態所見は選択的iNOS抑制剤投与により有意に改善した。 3.外有毛細胞と内有毛細胞-蝸牛神経の受傷性について:蝸牛マイクロホン電位と結合音耳音響放射を測定してみると、再灌流開始後速やかに回復するが20分後頃から再び低下した。これらの再低下はOH^・スカベンジャー、鉄キレート剤や非選択的NOS抑制剤の投与により軽減した。 4.要約 (1)虚血再灌流傷害において神経興奮性毒性は主として虚血時に作用していることを示す所見を得た。 (2)再灌流時には、OH^・とNO等の産生が増加し傷害の機序に関与している。 (3)NOの産生は、再灌流初期においてはnNOS、またその後はiNOSによる。 (4)主たる傷害部位は、虚血時には内外有毛細胞および蝸牛神経また再灌流時には外有毛細胞である。
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