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1997 年度 実績報告書

歯髄細胞から象牙芽細胞への分化と歯髄の石灰化に対する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09307045
研究種目

基盤研究(A)

研究機関岩手医科大学

研究代表者

上野 和之  岩手医科大学, 歯学部, 教授 (00048307)

研究分担者 横瀬 敏志  明海大学, 歯学部・歯科保存学, 助手 (90245803)
斉藤 隆史  北海道医療大学歯学部, 歯科保存学, 助手 (40265070)
富士谷 盛興  広島大学歯学部, 歯科保存学, 講師 (60190055)
加藤 喜郎  日本歯科大学, 新潟歯学部・歯科保存学, 教授 (20060452)
岩久 正昭  新潟大学, 歯学部・歯科保存学, 教授 (70013927)
キーワード歯髄細胞 / 象牙芽細胞 / 石灰化調節因子 / 細胞分化 / 象牙質再構築 / 覆髄および断髄剤 / 臨床および実験的研究
研究概要

本研究は生体歯髄組織における石灰化の実態を解明するために、歯髄細胞から象牙芽細胞への分化のメカニズムをin vivoおよびin vitroの面から多面的に追究し、することを目的としている。
今年度はin vivoの臨床面では高度歯周病に伴う歯根露出が歯髄内の石灰化、すなわち第2象牙質の形成を亢進し、結果として知覚過敏の発現を抑制すること、イヌやサルを用いた実験面では露髄部の石灰化をはかる製剤として従来の水酸化カルシウム製剤に代わる接着性レジンを応用した新たな製剤の適用の可能性があること、ラットを用いた実験で女性ホルモンが歯髄石灰化に影響を及ぼす可能性があることなどが判明した。
in vitroの研究面では、幼若ウシ臼歯から得た不溶性象牙質基質の分析によって象牙質基質は優れたハイドロキシアパタイト誘導体であること、培養したヒト歯髄が成長因子やBMP、さらにはホルモンによって影響を受けること、象牙質の脱灰や石灰化に係わる抗原提示細胞が早期に免疫学的防衛能を有していることなどが判明した。
これら検索から、今後は実験動物を用いた歯髄石灰化に及ぼす外因性刺激の影響、ヒトにおける従来の水酸化カルシウムに代わる覆髄剤や断髄剤の開発の可能性、ヒトや実験動物における培養歯髄細胞から象牙芽細胞に分化する際のホルモン、BMP、TGF-β、活性化ビタミンD3の影響などを主体に研究を続けていく予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 上野和之: "歯内歯周病変の臨床的検索:発現部位と症状" 岩医大歯誌. 22・2. 147-155 (1997)

  • [文献書誌] 加藤喜郎: "接着性レジンによる直接歯髄覆罩創面の治癒過程に関する光学顕微鏡敵観察" 接着歯学. 15・3. 229-239 (1997)

  • [文献書誌] 斉藤隆史: "Mineral ibduction by immobilized phosphoproteins" Bone. 21・4. 305-311 (1997)

  • [文献書誌] 横瀬敏志: "The effects of estrogen deficiency on glycosylationof odontblasts in rats" J.Endodontics. 11(投稿中). (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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