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1997 年度 実績報告書

咬合系の変化と歯根膜感覚受容器の対応性に関する歯科矯正学的解明-生力学、生理学および免疫組織学的手法を用いて-

研究課題

研究課題/領域番号 09307049
研究種目

基盤研究(A)

研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

相馬 邦道  東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (10014200)

研究分担者 藤田 幸弘  東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (50192729)
石田 哲也  東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (80211043)
飯田 順一郎  東京医科歯科大学, 歯学部, 助教授 (90151232)
高野 吉郎  東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (90126425)
中村 嘉男  東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (10010026)
キーワード咬合 / 歯根膜感覚受容器 / 矯正治療 / 生力学的手法 / 生理学的手法 / 免疫組織学的手法
研究概要

本研究の目的は、矯正治療前後における歯根膜感覚受容器の動態変化を1.生力学的、2.生理学的、3.免疫組織学的手法を用いて解明することにある。
1.生力学
歯根膜感覚受容器に対する刺激が、主に歯根膜の圧迫や伸展による機械的な刺激であることを考えると、矯正の治療前後における歯周組織の性状変化を、力学的な指標を用いて把握する必要がある。
そこで、本研究代表者らは、従来型の全歯列を対象とした咬合圧センサ(感圧導電ゴムを感圧素子とする、経時的測定可能なセンサ)を改良し、一歯づつに対応可能な咬合圧センサを作製した。これにより、機能時において個々の歯に加わる咬合力を測定することができた。
今後、非接触型光ファイバー変位計を用いて歯の微小変位を同時測定し、上記により得られた個々の歯に加わる力と対応させ、歯根表面各部位における変位量と力との相関、および歯根膜における咬合力分布の経時的変遷を捉える予定である。
2.生理学
ラットにおける歯根膜機械受容器の支配神経はAδ線維が主であった。また、切歯は即順応型と遅順応型の混合型であったが、臼歯では即順応型のみであった。犬歯は切歯と臼歯との中間的な位置に存在することから今後、犬歯における応答特性の変化を調べ、その神経系の適応、順応過程を観察する予定である。
3.免疫組織学
実験群としてラットに人為的に反対咬合を誘導したところ、ルフィニ小体等の神経終末の分布状態に消失や変性等の変化が観察された。今後、反対咬合を誘導した個体を正常な咬合に戻したときに、神経終末が再生していく様相を観察する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 相馬邦道: "咬合終末位近傍における咬合力の動的測定" 日本矯正歯科学会雑誌. 56(3). 180-184 (1997)

  • [文献書誌] N.Nakagawa: "Microvascular reactions to intermittent mechanical compression inold hamsters" 日本矯正歯科学会雑誌. 56(6). 367-371 (1997)

  • [文献書誌] M.Hase: "Simulation of the Process of Food Destruction During the Final0cclusal Stage Using FiniteElement Non-linear Dynamic Analysis" Computer Methods in Biomechanics and Biomechanics and Biomedical Engineering. 1(1)(発表予定). (1997)

  • [文献書誌] A.Tanaka: "Effect of hypofunction of the microvasculature in the periodontal ligament of the ratmolar" 日本矯正歯科学会雑誌. 57(3). (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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