研究課題/領域番号 |
09307051
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
米光 宰 岡山理科大学, 理学部, 教授 (60001038)
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研究分担者 |
中島 範行 富山県立大学, 工学部・生物工学研究センター, 助教授 (40188959)
上西 潤一 岡山理科大学, 理学部, 教授 (50167285)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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キーワード | マクロライド / 立体選択的合成 / ラクトン化 / 立体配座 / 保護基 / 計算化学 / 不斉アルドール反応 |
研究概要 |
我々は10数年来、グルコースなど安価で大量に得られる糖類を主なキラル源とし、更に各種の不斉反応の応用と新しい保護基の開発、計算化学の活用などにより、一連のマクロライド、ポリエーテルなどの合成研究を行ってきた。 本研究はそれらを発展させ、極めて複雑な構造を有する主に抗腫瘍性変型マクロライド類の合成研究を行い、高効率で一般性のある合成の方法論を確立し、次代の創薬のための合成化学的基盤の向上に資することを目的に行われた。 1.テダノリドの合成研究 テダノリドは18員環変型マクロライドの一つで、ラクトン化が合成の鍵反応といえる。我々は計算化学の支援によりラクトン中間体とその基質となるセコ酸を分子設計を行い、4つのフラグメントを合成縮合して、セコ酸(現在、大幅な改良合成が進行中)をえ、閉環してラクトン中間体を高収率で得ることができた。 2.ハリコンドリンBの合成研究 計算化学による中間体のデザインを行いつつ、全体を2分するラクトン部とポリエーテル部の合成が完了したが、その間特に完全選択的B環構築につき、計算化学により反応機構を明らかにすることができた。 3.ミリアポロンの合成研究 ミリアポロンはテダノリドの一部と類似の構造を持つ化合物であり、D-グルコースを出発原料として、分子の約半分の合成が完了した。
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