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1997 年度 実績報告書

発育期における過度のトレーニングの危険性を考慮した運動処方プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 09308002
研究種目

基盤研究(A)

研究機関鹿屋体育大学

研究代表者

芝山 秀太郎  鹿屋体育大学, 体育学部, 教授 (00162644)

研究分担者 宮地 元彦  川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 講師 (60229870)
春日 規克  愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (60152659)
成澤 三雄  国際武道大学, 体育学部, 教授 (20056279)
斎藤 和人  鹿屋体育大学, 保健管理センター, 教授 (50170494)
キーワード発育期 / 運動処方プログラム / 循環器系の形態 / 心筋ミオシンアイソザイム / 骨格筋の再生過程 / 組織化学的・生理学的特性
研究概要

発育期における過度の運動トレーニングの危険性を考慮した運動処方プログラムの開発を目的に、平成9年度においては、循環器系(特に心臓や大血管)の形態や機能の計測、心筋のミオシンアイソザイムの分析、骨格筋構造の崩壊と再生過程における筋の組織化学的、生理学的特性の分析を行っている。心臓や大血管の形態・機能の計測では、ドップラーエコー装置を用いた非侵襲的な測定法の妥当性を確認し、さらに持久的トレーニングが心臓や大血管の形態や機能に及ぼす影響を調べた。この結果については、生理学雑誌(Acta Physiol.Scand.)に近々掲載予定である。さらに、発育とトレーニングのそれぞれが左室拡張期径に及ぼす影響の大きさは、発育段階によって変化することが明らかとなった。また、ラット心筋のミオシンアイソザイムの分析では、若年期に行った持久的トレーニングが老化初期の心筋に及ぼす影響を調べている。現在被検動物は若年期の持久的トレーニングを終え、その後のトレーニング休止時期にあり、老化期に入ってから分析が行われる予定である。また、伸張性筋収縮による骨格筋の崩壊とその後の再生過程を組織化学的、生理学的特性の変化から調べた研究では、崩壊量が筋の収縮回数だけでなく一回毎の収縮時の伸展量や収縮速度によって異なること、収縮機能は伸張性収縮後3〜4日後に最も低下し、この時期が筋の構造の修復が開始されている時期であることが明らかとなりつつある。今後は、これらの研究の継続に加えて、各種イオンチャンネルの機能的特性、骨の組織化学的特徴、筋中の中間代謝物、各種酵素活性、血液生化学成分などの分析を通じて、「ヒト」及び「実験動物」を対象とした研究の融合による運動処方プログラムを作成する予定である。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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